どこでも漫画を学べる世界を作るーーイラストのオンライン講座Palmieが朝日新聞社などから資金調達

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2016.6.16

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オンライン動画でイラストや漫画の描き方を学べるPalmieは6月16日、第三者割当増資を実施したと発表した。引受先となったのはディー・エヌ・エー、朝日新聞社、Villingベンチャーパートナーズの3社で、出資額や株式比率、払込日などの詳細は非公開となっている。また同社は6月1日付で社名をスーパーフラットからパルミーに変更したことも併せて公表している。

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Palmieの公開は2014年12月。従来、漫画やイラストを学べる場所が限られていたことに対して、より幅広い人たちに学習機会を提供しようと同社代表取締役の伊藤貴広氏が立ち上げたのが始まりだ。彼もまた美大出身で漫画家になろうと上京した過去を持つ。

パルミーは2015年7月に朝日新聞社メディアラボが開催したシードアクセラレーションプログラムに参加し、今年2月に無事、全過程を終了、今回の朝日新聞社を含む出資に繋げた。

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同社では今回の出資金を元手に、現在有料・無料含めて170本ある講座動画の内、昨年12月から開始している生放送によるオンライン授業(プレミアム講座)の増産を進めるという。伊藤氏の説明では、無料講座は1回10分以内の内容になっており、有料の生放送番組は1回90分で4回の講座がパッケージとして販売されているそうだ。

現在、同社が抱える動画講座の再生回数は350万回で、前回取材時(2月)の200万回から順調に成長をしている。今回出資を決めたディー・エヌ・エーは伊藤氏が元々在籍していたことから関係性があったことや、クリエイター人材を常に求めていることから話がまとまったそうだ。

朝日新聞社については前述の通りプログラム参加した時点で出資前提となっていることもあるが、パルミーとしても朝日新聞社の幅広いグループ企業に対して、学んだ人材の出口になることを期待しているという。

日本の漫画やイラストが独特の文化を持っていて、世界から評価が高いことはなんとなくご存知の方も多いだろう。一方でやはりニッチであることは変わりなく、例えば全てのカテゴリを網羅しているスクーのようなオンライン講座に比べてユーザーベースが限定的になってしまう部分は仕方がない。

実際、プログラムのデモデイでプレミアム講座の売上好調について語っていた状況も、伊藤氏に改めて訪ねると落ち着きつつあるということだったので一本足打法での爆発はなかなかリスキーに思える。

しかしオンライン講座の有料販売モデルだけでなく、こういった人材方面にもしっかりとモデルを作ることができればあるいは従来専門学校等が担ってきたクリエイティブ人材の市場を変えることができるかもしれない。

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