Snapchatが利用時間でInstagramを抜く、さらに現実世界をスナチャに変えるグラス開発の噂も

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Image Credit AppAnnie

LINEが上場申請しましたね。ソーシャルメディアやメッセージングが登場してから10年未満ですが、もうこれなしに情報収集やコミュニケーションはありえない、というところまで日常になってしまいました。(少なくともインターネット民にとっては)

ソーシャル・プラットフォームの面白いところはインターネットがほぼGoogle一強だった時代と違い、FacebookやTwitter、InstagramやLINE、WeChatなどのバラエティが生まれたことだと思います。指名目的でクエリを投げてポータルを訪問し、そこから更に掘り下げるドリルダウンの情報検索ではなく、友人とのおしゃべりや趣味、綺麗と思える写真を通じて経路を作り、派生するコンテンツから別の情報へと渡り歩く。

当然、入り口が増えれば競争も起こります。今、注目なのはやはりFacebook帝国 VS Snapchatの戦いでしょう。元々、Facebook創業者でCEOのマーク・ザッカーバーグ氏はこの状況を明らかに予見しており、一度買収しようとして失敗した経緯があります。

Snapchat(スナップチャット)の話題まとめ(随時更新)

その後はクローン開発に走ったりメッセンジャーを独立させてセルフィーアプリのMSQRDを買収するなど、着々とSnapchat対策を講じてティーン対策(スマホネイティヴの囲い込み)を進めているのはご存知の通りです。

そしてその予見通りSnapchatは大躍進を遂げます。

AppAnnieのレポートによると米国チャートの利用時間別ランキングでSnapchatがFacebookに次いで2位となり、Instagramを超えたそうです。Snapchatがこういった他のメジャー・ソーシャルを超えたという話題はこれが初めてではなく、例えば今年4月には投資銀行の調査レポートで米国ティーンの支持でやはりInstagramを僅差で上回ったという話題もありました。

また今月にはこういった一部データではなく、主要のデイリーユーザーでもTwitterを抜くなど、もう全く無視できない存在になりつつあるのです。

そんなSnapchatですがもう一つ成長以外に興味深い動きをしています。それが3DやVR・ARへの動きです。

6月に入って明らかになった同社の3D関連企業の買収は3Dセルフィーの可能性を感じさせるものでしたが、更に同社は複数のハードウェア開発関連の人材採用を進めているようなのです。

CNETのレポートによると(日本語翻訳版抄訳のリンク)同社は既にウェアラブル技術を持つ専門家を抱えており、その中には元GoProやGoogleグラスプロジェクトなどに関わった人材などが含まれているのだとか。確かにこの求人情報にある「Snap Lab」にはそれらしき人材を求める様子が伺えます。

SnapchatがGoogleグラスタイプのハードウェアを作ったらどうなるのでしょうか?個人的な想像では、Googleグラスのようにスマートフォンと接続して拡張現実の情報を重ねるというのはSnapchatのバカバカしい体験から少し離れるような気がしています。

それよりもこのGear VR向けのアプリ「Spectacle」のようなアウトサイドカメラを使ったフィルタアプリの方が現実的な線かなと思ったり思わなかったりしています。

さて、Snapchatの次の打ち手はどこにくるのか、Facebook帝国に立ち向かう孤高の戦士の行方に興味津々です。

via App Annie, CNET

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