画像解析で実店舗の運営改善ソリューションを提供するABEJA、産業革新機構とアーキタイプから5.3億円を調達

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画像解析・機械学習をもとにした、実店舗向けの動線改善などを促すソリューションを提供する ABEJA(アベジャ)は、産業革新機構(INCJ)アーキタイプから5.3億円の調達を実施したと発表した。投資ラウンドについては確認できていないが、前回のセールスフォースからの数千万円程度のシリーズ A ラウンドでの資金調達に続くもので、今回はシリーズ B ラウンドと推定される(確認中)

ABEJA は2012年9月の創業。Orange Fab Asia 第1期のアクセラレーションプログラムを経て、これまでに、エンジェルラウンドで富松圭介氏から、シードラウンドでアーキタイプ、インスパイア、三菱UFJキャピタル、みずほキャピタル、NTTドコモ・ベンチャーズ、さくらインターネットから資金を調達している(調達金額は非開示)。

ABEJA は、実店舗における顧客動態や滞留データの解析サービス「ABEJA Behavior」や、性別年齢推定サービス「ABEJA Demographic」、オンラインとオフラインのデータをリアルタイムに解析できるサービス「ABEJA DMP」を提供している。これらのサービスを統合した、同社の情報収集・解析・可視化クラウドサービス「ABEJA Platform」は2016年7月現在、日本国内100店舗以上に導入されており、6月からは空調機大手のダイキン(東証:6367)と、テクノロジー・イノベーションセンターにおける協業を開始した。

今回の資金調達とあわせ、ABEJA は、INCJ から戦略投資グループのマネージングディレクターを務める安永謙氏を社外取締役として招聘、アーキタイプには B2B および B2B2C 領域への事業開発を支援してもらう、としている。

画像を使った実店舗向けの顧客動線分析の分野には、先ごろ、SLUSH ASIA 2016 や台北で開催された Fukuoka Night(福岡台湾之夜)で優勝した SkyRec が日本市場への本格参入を準備しており、今後、熾烈な競争が予想される。

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