アジア開発銀行研究所主催のセミナーで、Quoineの栢森氏らが暗号通貨の可能性やリスクを解説

本稿は、THE BRIDGE 英語版で翻訳・校正などを担当する “Tex” Pomeroy 氏の寄稿を翻訳したものです。オリジナルはこちら


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金融業界の発展に特化して、東京にあるアジア開発銀行研究所(略称:ADBI)が、政策立案者、研究者、学界、シンクタンクなどの聴衆に、アジア太平洋地域の経済開発に関心を持ってもらう目的でセミナーを開催した。ADBI は、マニラに本拠を置くアジア開発銀行傘下の研究機関である。

ADBI は、この一連のセミナーのこの回に Quoine の栢森加里矢氏(ハーバード大学 MBA)を招いた。これまでの記事にもあるように、Quoine はこの分野で「取引所を束ねる取引所」になりたいとしている。シンガポールで創業したが、法律の改正に伴い、以前の日本の子会社を主たる運営会社として改組し、現在、東京で共同創業者でもある日本人 CEO の栢森氏が運営にあたっている。

Quoine を始める前、栢森氏は20年にわたり三菱商事、Globespan Capital Partners、ソフトバンクグループで重要な役職に就いてきた。技術や通信分野の投資活動と密接に関わってきただけでなく、日本内外でのビジネスや経営の豊富な経験を持っている。

セミナーでは、ブロックチェーンや暗号通貨についての一般的な説明や、なぜそれらが、金融の未来を担っていると見なされているかについて説明がなされた。競争の激しい業界の展望に加え、ブロックチェーンや暗号通貨がもたらすビジネス機会やリスクについても、詳しい説明があった。特に言及があったのは、金融規制当局が暗号通貨を今日どのように見ているかと、ということだった。

Quoine は日本でその存在感を急速に増しており、東京証券取引所のお膝元、金融街の兜町で10月に開催されるスペシャリストセミナーをはじめ、日本市場でさらに多くの機会に姿を見せてくれることだろう。

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