メルカリが米国iOSランキングで3位に、その躍進の理由は

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Image Credit : Appannieスクリーンショット

メルカリがアメリカで爆発してる!ーー昨日からそんなツイートやfacebook投稿がソーシャル上を賑わしていた。

実際見てみると、確かに米国のiOS App Storeでのショッピングカテゴリで1位、全体でもFacebookメッセンジャー、Snapchat、Instagramなどの強豪を抑えて堂々の第3位にランクインしている。その上はお化けアプリのポケモンGoとアバター絵文字の「Bitmoji」のみだ。

しかもこれは「ブースト」のような変わった手法ではなく、極めて自然なマーケティング施策の結果として上昇しているらしい。Twitter上では特にこの「mercari code」で検索すると流れてくる招待キャンペーンが多くの波及効果を生んでおり、その辺りが今回の上昇の震源地の一つのように思われる。

※このような感じで1000回以上RTされているツイートもちらほら(追記:10時時点で貼り付けたツイートが削除された模様)

米国メルカリに何が起こっているのか?

ということで早速メルカリ代表取締役の山田進太郎氏と取締役の小泉文明氏にチャットで状況を確認してみた。

「自然上昇で普通にバズってる感じですね。どうやら一部のフォロワーの多い人たちから火が付いたようです。他にもこれかなという施策もなくもないのですが、まだ精査中です」(小泉氏)。

つまり、これといったワンポイントではなく複数重ねた施策にソーシャル上のインフルエンサーがさらに重なって今回の状況が生まれた、ということらしい。

「普通にフォロアーが多い人ですね。Twitterとかで異常にRTされてたり、どうも砂茶(※筆者注:Snapchat)で広まったりもしてるっぽいです」(山田氏)。

山田氏のチェックでは4000RTぐらいされているツイートも見かけたそうだ。

思えばメルカリは国内で始まった当初も、そのアプリの完成度や出品までの体験性が良かったため、一気に出品数を増やして現在のポジショニングまで駆け上がることに成功した。

メルカリが米国展開した際に競合サービスとして比較されたPoshmarkやletgoも、全体ランキングでは100位から40位辺りを浮遊していることを考えるとメルカリの奮闘は際立って見える。

メルカリは本当に「世界を取る(かも)」と思った件

二人の話によると、現在アメリカ拠点のチーム人数は40名ほど、米国での累計ダウンロード数は1200万以上となっており、7月27日(USカリフォルニア時間)のダウンロード数はiOSとAndroid合計で30万もあったそうだ。

この伸びが一時期のキャンペーン効果ではなく、日本のようなサイクルが回り出すきっかけになることを期待している。

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