中東諸国がポケモンGoの危険性について警告

Takeshi Hirano by Takeshi Hirano on 2016.7.16

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<ピックアップ> Middle East nations warn of Pokemon GO dangers

ポケモンGo人気、ここしばらくは話題が続きますので、初動の爆発についてとりあえず頭を整理しておきたいという方はこちらのVentureBeat、Jeff Grubb記者がまとめてくれた一本をご覧ください。

ビジネス的にも単なる課金ゲーではなく過去「ARやロケーションベースのサービスが立ち上がればこんなモデルができるかも」と夢想したようなアイデアが秒速で実現していってるようで、胸中複雑なスタートアップも多いのではないかなと思います。

レビューサイト「Yelp」がポケモン GO人気に便乗、検索結果をポケモン GO対象店舗で絞り込める新機能

そんなポケモンGoですが、ここまでヒットするとこういうことが発生するのだ事案が話題になっております。

国の安全保障に関するもので、ロイターによる開発元のNiantic、ジョアン・ハンケCEOの記事でも触れられている通り、Googleの地図情報については国によって制限がかかっている場合があるそうです。

冒頭にピックアップしたロイターの他の報道によれば、湾岸アラブ諸国のクェートとアラブ首長国連邦は金曜日にポケモンGoで遊ぶことに対して警告を発しているそうです。ちなみにポケモンGoが公式に遊べるのは世界でまだ5カ国しかなく中東は入ってません。(※VPN経由で非公式ダウンロードは可能)

クェートの内務省が声明を出したものについては、ピカチューを捕まえるために宮殿やモスク、石油施設、軍事施設での写真撮影を慎むよう伝えたとこのとです。第三国に対して重要な情報を送ることになりかねないとのことからなのですが、確かに緊張感ある場所の詳細な情報を他国に渡すことは安全保障上好ましくありません。

中東には2010年頃から発生した反政府運動「アラブの春」が記憶に新しく、その際も若者によるソーシャルメディアの活用が話題になりました。

ニューヨークのピザ屋が客を集めることと、軍事施設の機密情報を流出させることのレベルにはかなりの違いがありますが、それでも何らかの方法であるポイントに人を殺到させ、情報を集めることができるというのはやられる方にしてみるとたまったものではありません。

Nianticでは今後、200カ国に拡大を考えているということですので、まあ考えようによっては非常に危険なツールを世界に配布すると捉える人もいるわけです。

ピカチューをきっかけに紛争勃発とか全く望んでいないので、この辺りは運営側にも何らか平和的なアイデアを提供していただきたいと同時に、ARやロケーションサービスというのは本当に広がるとこういう問題も考えなくてはならないのだと改めて感慨深いものがあります。

via Reuters・Image Credit : Jeff Grubb/GameBeat

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