協業のための下地は整ったーーCCCによるスタートアップ育成支援プログラム「T-Venture Program」の第三期募集が開始

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左:CCCデザインカンパニー執行役員 坂田真我氏 右:ワンモア代表取締役CEO 沼田健彦氏
左:CCCデザインカンパニー執行役員 坂田真我氏
右:ワンモア代表取締役CEO 沼田健彦氏

TSUTAYA を展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が、スタートアップ育成支援プログラム「T-Venture Program」の第三期の募集を開始した。

「T-Venture Program」がスタートしたのは、2014年10月。第一期には、先日CCCグループと新しいモノづくりを支援するプログラムをスタートしたクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」を運営するワンモアも参加していた。

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事業会社によるスタートアップ支援でシナジーを生み出すことはなかなか難しいが、「T-Venture Program」ではCCCグループの事業とシナジーを生み出すことができるスタートアップを募集する。

第一期はネットを対象にスタートアップを選び、第二期ではリアル・ネット問わず、シナジーが生まれる見込みの高いスタートアップが選ばれた。第二期では、最優秀賞にストリートアカデミー、優秀賞にファクトリエが選ばれ、両社とは具体的な取り組みもスタートしている。

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第三期では、より明確にCCCグループの既存事業と協業できるパートナーを探していくという。支援対象も、これまではアーリー、ミドル、レイターまで幅広い層を対象としていたが、第三期からはシードやアーリーなどスタートアップを対象とし、場合によってはCCCグループに入ってもらうことも視野に入れる。

第一期、第二期と実施を重ねてきたことで、CCCグループの内部もスタートアップと協業するための準備が整ってきた。冒頭で紹介した「GREEN FUNDING」との協業も、その成果のひとつだ。「1年かけて色々と準備ができてきました」とワンモアの沼田氏は語る。

坂田氏「長期的な視点を持ちながら、スピード感をもって成長していきたいスタートアップからの募集をお待ちしています。急にドラスティックには変わりませんが、協業の結果も出していけるよう、社内のプロセスもしっかりと作っていきます」

CCCデザインカンパニー執行役員の坂田氏は語った。第三期で選出されるスタートアップは、より一層CCCグループとの協業がやりやすくなるのではないだろうか。同プログラムは8月に説明会が開催される。関心のあるスタートアップは、足を運んでみてはいかがだろうか。

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