SAPIX YOZEMI GROUPのグループ法人である日本入試センターは、2016年8月2日、オンラインによる英語4技能対策スクールの「ベストティーチャー」を運営するベストティーチャーの全株式を取得し、完全子会社化した。
ベストティーチャーは、2011年11月1日に創業。2012年5月11日にオンラインスクール「ベストティーチャー」を開始。自分で考えた英文を講師に添削してもらい、その英文を使って英会話を行うことにより、英語が上達するサービスとして注目を集めた。
サービスをリリースしてしばらくしてからは、大学入試で用いられる検定試験である英語4技能を学習するためのサービスとして、成長してきた。2016年2月には、英語4技能学習システムで特許を取得している。
SAPIX YOZEMI GROUPは、これまでにも英語4技能の向上のために様々なプログラムを開発し、講座を設置してきていた。今回、ベストティーチャーがグループに参画することにより、SAPIX YOZEMI GROUPの英語4技能対策がさらに充実すると見られる。
代ゼミグループは、今年に入ってスタートアップとの距離を急速に縮めている。企業が社員のキャリア情報を掲載するOB訪問サービス「VISITS OB」を運営するVISITS WORKSに出資し、学習管理SNS「Studyplus」を運営するスタディプラスと連携を行っている。
企業が社員のキャリア情報を掲載するOB訪問サービス「VISITS OB」、総額2.5億円を調達し代ゼミグループと資本業務提携
代ゼミグループの高宮氏は、今回の子会社化に関して、下記のようにコメントしている。
高宮氏「明治以来、スピーキング力強化は日本の英語教育の大きな課題であり、一つの教授法では解決困難です。対面による集団・個別授業、映像授業による知識のインプット、アプリケーションを使った反復練習、そしてネイティブ講師とのオンライン英会話など、複数のメソッドを組み合わせる必要があると考え、SAPIX YOZEMI GROUP ではパートナーを探していました。EdTechの集まりをきっかけに宮地社長と知り合い、今後のビジョンを共有できましたので、同じグループとして頑張っていく道を選択しました」
また、ベストティーチャーに対して「英語4技能育成を通じて、今後の日本の英語教育に大きな貢献ができるものと期待しています」とコメントしている。ベストティーチャー代表取締役社長の宮地俊充氏は、今後の展開についてこうコメントしてくれた。
宮地氏「従前から取り組んできた4技能試験対策コースの拡販に加えて、一般的な4技能学習サービスをSAPIX YOZEMI GROUP の生徒様に提供していきます。本日の新聞でも大きく取り上げられておりましたが、8月1日に学習指導要領の改訂案が固まり、小学校5~6年生で英語が正式教科となり、歌やゲームなどで英語に親しむ「外国語活動」が3年生から開始されることも後押しになると考えています」
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