YouTuberと企業のマッチングプラットフォーム「BitStar」運営のBizcastがコロプラから資金調達

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Bizcastのチーム。真ん中が代表取締役の渡邉 拓氏
Bizcastのチーム。真ん中が代表取締役の渡邉 拓氏

YouTuberと企業をつなぐマッチングプラットフォーム「BitStar」を運営するBizcastが、コロプラを引受先としてシリーズAの第三者割当増資を実施した。調達額は非公開となっている。資金調達にあわせ、新役員の就任や新メンバーの加入も発表している。

Bizcastが運営しているYouTuberと企業のマッチングプラットフォーム「BitStar」は、2015年6月にクローズドβ版としてリリース。同年9月にβ版を公開した。以降、企業とのマッチングは順調に増加し、現在登録されているYouTuberの合計のチャンネル登録者数は4,000万人を超えているという。

BizcastがYouTuberと企業のマッチングプラットフォーム「BitStar」β版をリリース

「BitStar」のサービスが評価されている要因は、インフルエンサーのネットワーク、コンテンツの企画力、効果測定分析を用いたレポーティングの3点だ、とBizcast代表取締役の渡邉 拓氏は語る。

案件によっては、インフルエンサーと企業をマッチングさせるのみならず、Bizcastもコンテンツの企画にも関わる。「ダービーロード」のリアル体験企画のコンテンツは、動画を通じて約5000インストールを達成し、高い効果も出たという。

こうしたコンテンツの企画だけではなく、「BitStar」ではコンテンツの効果測定を行うシステムの開発を行い、詳細なレポーティングを行うようにしているそうだ。分析のためのシステムも、同社のサービスが評価されている理由のひとつ。

これらの強みを強化することに加えて、Bizcastは今回調達した資金を元にインフルエンサー向けの新商品開発を手掛ける。今後、撮影スペースや生放送機材の提供、オリジナルグッズの制作や販売のサポート、ファンミーティング支援、ファンレターの受取などを提供していく予定だという。

すでに一部提供してるインフルエンサー支援サービスに対する反響がソーシャルメディア上で現れており、ファンが反応するごとに「Bizcast」の名前も露出するようになっている。インフルエンサーとの関係性も強まり、「BitStar」の価値を高める施策となりそうだ。

活動の領域を広げる「BitStar」を支えるべく、Bizcastは組織体制の強化を図っている。渡邉氏と学生時代に起業していた仲間である元野村総合研究所(NRI) の戦略コンサルタントの原田直氏と元ラクスルCTOの山下雄太氏が、それぞれCOOとCTOに就任。元サイバー・コミュニケーションズの高尾啓人氏がセールス&マーケティング統括に就任し、YouTuberのMEGWIN氏がアドバイザーに就任する。

Bizcastは、ビジネスサイド、エンジニア、YouTuberのコミュニティマネージャーなど、様々な人材を増強し、グローバルも視野に入れながらさらなる成長を目指す。

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