未踏クリエータの2人が創業したクロードテック、中小店舗が自前のアプリを作れるプラットフォーム「Buildy」をローンチ

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2016.8.10

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本稿初出時、タイトルに「未踏スーパークリエイター」の記述がありましたが、正しくは「未踏クリエータ」の誤りでした。訂正してお詫びします。

ある統計によれば、飲食や小売業など、日本の中小店舗の24%は2年半で廃業に追い込まれるという。事業を継続する上で、その将来の可能性を占うのはリピート客の確保だ。しかし、チラシ、クーポン、ウェブサイトなどを作っても、情報飽和により見てもらえなかったり、持ってきてもらえなかったりする。大手チェーン店舗は、プッシュ通知ができる、オウンドメディアが使える、スマホの中に入るなどのメリットから、こぞってモバイルアプリを作り始めたが、開発コストが高いため個人経営の中小店舗には手の届かない代物だ。

このような問題を解決すべく、東京に拠点を置くスタートアップ CLAUDE TECH(クロードテック)は10日、中小店舗が簡単にスマホアプリを作成できるプラットフォーム「Buildy(ビルディ)」を正式ローンチした。アプリのデザインまでは無料で行えるフリーミアムモデルで、iTunes AppStore や GooglePlay への iOS および Android アプリの公開、プッシュ通知ができる回数などに応じて、月額料金がチャージされる。正式リリースを記念して、8月中は、iOS および Android アプリの公開ができるスターンダード・プラン(通常は月額9,800円)が無料提供される。

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Buildy を使うことで、中小店舗はお客をエンゲージできるアプリを、6種類のデザイン・テンプレートをベースとして、最短3分で作成可能。ニュース、クーポン、コミュニティ、お客とのインタラクション、プッシュ通知などお店が必要とする機能が標準で実装されている。

実のところ、Buildy のようなモバイルアプリの DIY プラットフォームの市場は、世界的に見ると意外にレッド・オーシャンであり、GoodBarber や Shoutem など30〜40社程度の競合が存在する。そんな中、CLAUDE TECH は、Buildy の差別化要素として、ユーザとのインタラクション機能に重点を置いているようだ。

確かに、他にも Buildy のようなプラットフォームがある。しかし、(Buildy で作成できるアプリのように)ユーザが写真投稿できたり、投稿にコメントできたり、ソーシャルな機能を持たせたアプリを作れるプラットフォームは少ない。(CLAUDE TECH CEO 曽根岡侑也氏)

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左から:CLAUDE TECH CEO 曽根岡侑也氏、CTO Perez Hernandez Daniel 氏

CLAUDE TECH を創業した曽根岡侑也氏(CEO)と Perez Hernandez Daniel 氏(CTO)は、共に東京大学大学院の出身。2人は3年ほど前に出会い、共に考案したアイデアが2014年度の未踏IT人材発掘・育成事業に採択されたクリエータだ。2015年には、PayPalのハッカソン世界ツアー「BattleHack」の東京チャプターで優勝(サービス名:Talk’n’Pick)、2015年〜2016年にかけ参加した KDDI ∞ Labo(ムゲンラボ)の第9期インキュベーション・プログラムで Buildy のプロトタイプを制作した。∞ Laboを卒業した今年2月から約半年の期間をかけて Buildy の機能をブラッシュアップし、今日がそのお披露目の日というわけだ。

現在のところ、Buildy は店舗が簡単にアプリを作成できる環境を提供することにフォーカスしているが、将来的には、ページや機能のテンプレートを開発者同士が売買できるマーケットプレイスを公開したり、さまざまな付加機能をつけてアプリをフルカスタマイズしたい店舗のために、Buildy の機能を SDK 化して提供したりすることも計画している。これまではブートストラップ・モードで運営されてきた CLAUDE TECH だが、サービスのブーストを目的とした資金調達のニュースをお伝えできる日もそう遠くないだろう。

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