サロン予約システムの「Coubic(クービック)」がカード決済機能を追加——お店は予約の直前キャンセルを防止、お客は店頭支払が不要に

Masaru IKEDA by Masaru IKEDA on 2016.8.3

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東京を拠点とするスタートアップであるクービックは3日、ネイルサロンや美容院など事前予約を要とする小規模事業者向けに、消費者からの予約を受け付ける機能を無料で提供する同社のアプリ「Coubic」に、クレジットカード決済機能を追加したと発表した。Coubic を利用する事業者のお客は、サービス予約時に VISA / MasterCard / Amex のいずれかのクレジットカードを使い、事前決済することが可能になる。

Coubic がカード決済に対応することで、同サービスを利用する事業者は直前のキャンセルを防止することができ、利用するお客の側からは、サービスを受けた後に店頭で支払をする手間が無くなる。タクシーから降りる際に、支払をせずに立ち去ることができる、あの Uber 的感覚だ。クービックが展開するサロンの当日予約・直前予約専用アプリ「Popcorn(ポップコーン)」では、ローンチ当初からカード決済に対応しており、今回はその適用範囲を旗艦的サービスである Coubic まで広げたことになる。

2014年2月にローンチした Coubic は、サービス開始からまもなく2年半を迎えるが、現在までにサービスを導入した事業者は全国で3万件を超える。サロン、ヨガ、フィットネス、貸会議室、レジャーなど多業種で利用されており、集客・予約・顧客管理に加えて決済に対応したことでワンストップなサービスを提供できるようになり、クービックではでさらに幅広い業種の予約に受け入れられるようにしたいとしている。

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これまで、Coubic のような予約システムで、お客からのカード決済に対応しているプラットフォームとしては、Coubic の競合にあたるリザーブリンクの「ChoiceRESERVE」が先行していた。Coubic のベンチマーク先でもある旧 BookFresh は2014年2月にペイメント大手の Square によって買収されているが(現在 Square Appointments)、このことからも予約システムにおいて決済の重要性が占める割合が大きいことが伺える。

THE BRIDGE からの取材に対し、クービックは、今回のカード決済機能を Restful API「Stripe」でペイメントゲートウェイと接続することにより実現していることを明らかにした。カード決済にあたっての加盟店契約がクービックあるいは Coubic を利用する事業者単位となるのか、事業者がアクワイアラを自由に選択できるのか、カード決済の料率などについての情報は、本稿発出までに回答が得られていない。

更新(8/3 11:25 追記)

その後、クービックから回答が寄せられた。加盟店契約は、Coubic を利用する事業者単位。Stripe がアクワイアラの機能を兼ねているため、事業者がアクワイアラを自由に選択することはできない。カード決済の料率は、契約プランにより異なるとのこと。

クービックは2013年10月の設立。2014年4月にシードラウンドで DCMとGREE Ventures から5,000万円、2015年4月にシリーズAラウンドで同じく DCM と GREE Ventures から3.1億円を調達している。

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Masaru IKEDA

Masaru IKEDA

1973年大阪生まれ。インターネット黎明期から、シンクタンクの依頼を受けて、シリコンバレーやアジアでIT企業の調査を開始。各種システム構築、ニッポン放送のラジオ・ネット連動番組の技術アドバイザー、VCのデューデリジェンスに従事。SI、コンサルティング会社などを設立。Startup Digest(東京版)キュレータ。

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