Snapchat がモバイル検索・ディスカバリアプリのVurbを1億1000万ドルで買収する交渉が最終段階に入っていると伝えられている。
The Informationは、Vurbの買収によって短時間で消えるメッセージングアプリを開発するSnapchatは、メッセージングと検索機能をより強化できるリソースを得られるだろうと伝えている。関係筋がThe Informationに明かした内容によれば、買収額の75パーセントは株式で、残りは現金による譲渡になるという。また、SnapchatはVurbのファウンダーであり、以前オンラインマーケティングのYodleを創業した連続起業家のBobby Lo氏に強い興味を示しているといわれている。
2011年に創業したVurbのミッションは「一つのアプリ上でより多くのことができる機能を人々に提供するような、よりスマートでよりつながったモバイル世界をつくること」だった。アプリを使えば、ユーザーは一つのインターフェイス上から「アプリやサービスが提供する、自分に関係する情報とツール」とつながることができる。
SnapchatはFacebookが自社のメッセンジャーアプリでやってきたこと、そしてサードパーティアプリにメッセンジャーの機能を使わせて情報検索機能を向上したことでプラットフォームとなった道のりを追従したいのだと考えられる。考え方としては、利用する人が増えれば、みんなハッピーになるというものだ。
Curbは今のところYelp、Uber、Netflix、Fandango、Google Maps、Rotten Tomatoes、Metacritic、Foursquare、Tastemadeなどのアプリと接続する。「めちゃくちゃ便利なアプリがたくさんあります。ですが、AndroidとiPhone上で150万以上のアプリがある中で、どれを使うべきなのか、ましては何が存在するのかさえ理解することが困難なのです」2015年、Lo氏はこのように語っている。
Vurbが昨年追加したメッセージング機能が、Snapchatにとっての魅力だと思われる。
考えられる活用方法は、SnapchatのDiscoverセクションだろう。これは数カ月前にアップデートされた機能だ。夏季オリンピックや最近見た英あ、パーティー、政治集会のようなイベントに関するスナップがより多くシェアされるようになれば、Vurbの技術はより多くの会話へとつながるだろう。
これまでの5年間で、Vurbは1000万ドルを調達した。投資家にはTencent、Atlas Venture、Redpoint Ventures、CRV、CrunchFund、エンジェル投資家のMarc Benioff氏、Max Levchin氏、Naval Ravikant氏、Brad Garlinghouse氏、Drew Houston氏、Jim Lanzone氏が含まれる。
SnapchatとVurbにはコメントを求めている。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】
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