スタートアップは20代だけのものではない【ゲスト寄稿】

ゲストライター by ゲストライター on 2016.8.16

james-riney_portrait本稿は、500 Startups の日本向けマイクロファンド 500 Startups Japan の代表でマネージングパートナーである James Riney 氏による寄稿だ。彼が 500 Startups Japan のブログに記載した内容を、本人承諾のもと転載した。

500 Startups Japan では最近、起業家志望者が共同創業者を探せる月例イベント Founders’ Friday を開催している。

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CC BY-SA 2.0 Image credit: uberof202 ff

スタートアップは若者にしかできないもの、多くの人はそう思っているかもしれません。フード付きのパーカーを着た大学生らが、徹夜でプログラミングをしながら、カップラーメンとエナジードリンクをすすり、目は充血していてキーボードの叩き過ぎで腱鞘炎なりながら。。。そんなイメージです。

しかし、多くの人が抱いているこのイメージは、ほんの一部の企業の夢物語的なサクセスストーリーに由来しているところが大きいです。テクノロジーを使って若者らが世の中を変えていく、そんなストーリーにロマンを感じずにはいられません。これは真実であり感動的ですが、同時に誤解を招くものでもあります。なぜならば、「成功」するほとんどの会社は Apple でも Facebook でもないからです。実は、世界の「ユニコーン」のほとんどは30代が起業しているのです。

シリコン・バレーの VC である Aileen Lee は、数年前にユニコーンについて分析していますが、起業時の Founder の平均年齢は34歳でした。Twitter や Tumblr のような B2C のスタートアップでさえも、創業時の平均年齢は30歳です。SaaS および e-commerce の創業者は平均年齢35歳〜36歳、企業向けソフトウェアの創業者は平均38歳でした。

確かに30代はまだまだ若い、と言えるかもしれません。でも、私が敢えてこれに言及するのは、とりわけ日本では圧倒的多数の方々が、スタートアップは20代にしかチャレンジしないもの、と捉えているからです。そして、その後に「ちゃんとした仕事」に就くのです。

年を重ねるほど、リスクが取りづらくなることは確かです。子供または親の面倒を見なければならないかもしれないし、妻の反対(嫁ブロック)または夫の反対に遭う可能性もあります。ですが、起業をする準備はよっぽど整っているはずです。20代後半から30代にもなれば、仕事を通じて世の中の動きを理解できるようになっています。また、採用またはビジネス開発に利用できるネットワークも構築済みでしょう。そして最も重要なことに、伝統ある産業のビジネスに通じていて、かつ若い視点を持ち合わせているあなたは、ソフトウェアまたは新しいテクノロジーを導入するだけでその産業に革新を起こせるかもしれないことに気づくのです。

私たちは、学生への投資に躊躇することはありません。ただし、より経験のある方々にも投資をしていきたいと考えています。なぜならば、データによると多くの場合、彼らこそが「ユニコーンの卵」だからです。

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