インドのメッセージアプリ巨人「Hike」が、Tencent(騰訊)やFoxconn(鴻海/富士康)らから1億7,500万ドルを調達

by Tech in Asia Tech in Asia on 2016.8.17

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Hike の CEO Kavin Bharti Mittal 氏
Photo credit: Hike.

Facebook 傘下の WhatsApp はまもなく、インド国内で地元発のチャットアプリ「Hike Messenger」と熾烈な争いになるとわかるかもしれない。創業から4年目となる Hike は、中国のネット巨人 Tencent(騰訊)と Foxconn(鴻海/富士康)から1億7,500万ドルを調達した。

今回の調達は Hike にとって4度目の VC ラウンドで、これまでで最大規模。これまでの累積調達金額は2.5億ドルを超えている。既存投資家である Tiger Global、Bharti、ソフトバンクグループも、このラウンドに参加した。

調達額はともかくとして、今回の調達は WeChat(微信)でメッセンジャー分野で先行する Tencent を投資家に迎えたことが重要だ。Hike は、この分野における、国際標準の専門知識やイノベーションを取り込めるからだ。

ユーザが1億人超(このうち、何人がアクティブユーザかを Hike は明らかにしていない)であることを考慮に入れると、バリュエーションはユーザ一人あたり14ドル(約1,000インドルピー)ということになる。Hike の創業者兼 CEO である Kavin Bharti Mittal 氏は、同社が黒字化するまでにまだ2年ほどかかるが、同社が売上を立て始めるときには、そのバリュエーションに見合った価値のマネタイズに自信がある、と語った。

期待される新機能

Kavin は次のように語った。

Tencent と Foxconn は両社共に、説明の必要がないほどの軌跡を持つ会社だ。彼らからの投資は、彼らの専門知識が Hike にもたらされることを意味する。特に、資金が枯渇している今日の市場において、今回の調達は非常に大きなものと言える。

我々は、そのバリュエーションを正当化するために調達した資金を使うつもりだ。サービス、人、オフィススペースのほか、機械学習、コンピュータビジョン、拡張現実や仮想現実機能といった長期間投資が必要なものに使う。

彼の発言は、Hike がメッセンジャーにユーザを夢中にさせ、現実と代わりとなるようなビデオや写真を、見たりシェアしたりできるようにすることを示唆している。

Kavin は Tech in Asia の取材に対し、Hike Messenger でメッセージに香りをつけたりできるような、スマートフォンの特殊なセンサーを使った機能を開発中であると語った。位置情報に基づいたブランドチャンネルも、Hike が取り組んでいるもう一つの機能だ。WeChat と技術的なノウハウを共有することで、友人同士で現金をやりとりできる WeChat のモバイルウォレット機能も、Hike のプラットフォームに組み入れられるかもしれない。

WhatsApp、LINE、Viber などと差別化するため、Hike Messenger が最近リリースしたソーシャルゲーム機能では、26日間で1億回のゲームプレイを記録した。また、Hike では1万種類ものローカライズされたステッカーのほか、15〜24歳のテクノロジーに精通した消費者層をターゲットとすべく、さまざまなテーマや多言語インタフェースを提供している。

一方 WhatsApp は、そのテキスト機能は基本的な形を留め、ブランドとのタイアップからも距離を置いてきた。WhatsApp は電話機能をリリースしているが、Snapchat や Hike などの競合は、若者に人気を得た風変わりな機能やステッカーで、市場を開拓してきた。

買収の可能性

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Hike の CEO Kavin Bharti Mittal 氏
Photo credit: Hike.

WhatsApp は、依然インドで市場を支配するメッセージアプリだが、設立から4年経つ Hike は WhatsApp に追いつこうとしている。

そのサービス上で、独立して機能する複数のサービスやアプリの提供に注力している WeChat と同じく、Hike のユーザは同じことを Hiker Messenger 上で行うことができる。

Hike は、メッセンジャーと連携可能な短文のニュースブレティン、ゲーム、クーポン、乗り合いアプリなどのミニサービスも提供している。これらの連携サービス、無料 SMS、詮索好きな知り合いからチャットを隠せる機能で、Hike は Facebook 傘下の WhatsApp から差別化している。

Kavin は今後、Hike がテクノロジー業界で他社の買収をすることになるだろうが、それまでには少し時間がかかるだろうと語った。2016年1月、Hike はユーザ数が1億人に達したことを発表した。ユーザの 95% はインド在住で、90% は30歳未満だ。同社によれば、Hike のユーザは月平均で400億件以上のメッセージをやりとりしていて、週に120分間をこのアプリの利用に費やしているとのことだ。

Tencent の関与により、Hike Messenger は、スリランカやバングラデシュなどの新市場への拡大を見出そうとしている。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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