中国のモバイルアプリ・テストプラットフォーム「Testin」が、グローバル展開加速のためシリーズCラウンドで3,000万ドルを調達

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中国を代表するクラウド・テスティング・サービス「Testin」は先週(8月22日週)、非開示の中国国内におけるドル建てファンドのリードにより、シリーズCラウンドで3,000万ドルを調達したと発表した

2011年に設立された Testin は、エンタープライズ向けのモバイルアプリ互換性テストビジネスを開始し、アプリのインストール、操作性、機能性、UI におけるパフォーマンス統計を開発者に提供してきた。

この分野で先駆者だった Testin は、プロトタイプ試験、サービス品質監視、アプリのクラッシュ分析、Q&A テストなど、開発者がアプリ開発サイクルで直面するさまざまな問題の解決に、そのビジネス範囲を拡大してきた。

Testin によれば、現在180万のアプリ、70万人以上の開発者に利用されており、北京、広州、香港、アメリカにあるテストセンターでは、4,500種類以上のスマートデバイスに対応可能な5万台の端末を有しているという。

Testin からの発表によれば、今回調達した資金は、プロダクトのアップグレード、人材雇用、グローバル市場展開に向けて使われる。Testin はグローバル展開の動きを2014年に開始し、今回の調達は特に、北米、ヨーロッパ、アジア太平洋地域での国際展開を加速すると期待される。

北京を拠点とする Testin は、2011年に IDG Capital Partners からシリーズAラウンド調達を行った後、2014年に IDG と Banyan Capital(高榕資本) からシリーズBラウンド調達、2015年には Haiyin Venture Partners(海銀資本)のリードによるシリーズB+ラウンドで、既存投資家の Banyan と IDG も出資に参加する形で資金調達を実施している。地元メディアによれば、シリーズBラウンドでの調達総額は5,490万ドルで、今回のラウンドは前回よりも高いバリュエーションで実施されたと報道されている。

異なるアプリ開発段階でテストサービスを提供している観点では、Testin には分野毎に複数の競合が存在する。実際のデバイスを使った互換性テストを提供する Tencent(騰訊)の Utest や、ベータテストのための Fir.imPgver(蒲公英)などだ。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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