人工知能時代、人はどのように買い物をするのだろう

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2016.9.10

<ピックアップ> A.I. is powering an invisible shopping revolution

ちょうど先週、THE BRIDGEでスタートアップのための勉強会を実施してきました。

その際、教壇に立ってくれたKaizenの代表取締役、須藤憲司(すどけん)さんから日本の「課題」の考え方について、多くのものはもう解決されているか、それか技術的な問題で解決が難しいかのいずれかで、それ以外の健在化しつつある課題についてはその質自体が変化している、という指摘があったんですね。

例えば「暇」。なんか手持ち無沙汰な時間ができるから暇つぶしにメルカリでお小遣い稼ぎ楽しもうとか、この仕事面倒だし早く終わらせたいからクラウドソーシングで手伝ってもらおう、とかそういう類の「ゆるい」課題があるのだ、と。(彼の講義はこのスライドシェアで一般にも公開してくれているのでぜひご一読を)

それで私もそういうゆるい課題がどこにあるかなと考えていたのですが、ひとつ、ずっともやもやとしていたものにお買い物というものがあるんです。そう、私、自分が欲しいものが分からないんです。

例えばファッション。

すどけんさんの指摘通り、そもそも衣服が「ない」というような大きな課題はもうないのですが、「本当にこれ自分の欲しいものなのか」というゆるい疑問は持ち続けてるんですね。ファッション楽しんでる人を横目に「自分にはポリシーもクソもないな」と思ってるわけです。

前置き長くなりまたが、このゆるゆるな課題を解決してくれるのが人工知能、機械学習の世界観かもしれない、という話題がVentureBeatに掲載されていました。

これから先、在庫確認やカスタマーサポート、アイテムの検索、倉庫間の在庫輸送や発送、こういった作業はどんどん更にロボット化、自動化が進んでいくのは間違いありません。一方でこういう大量の在庫データを的確に消費者にマッチングさせる、という部分が最も重要かつ大きく消費を伸ばす「鍵」となるはずです。

記事にもある通り、従来型のディスプレイで大量の在庫から店頭で展示されるものは氷山の一角で、それをもし人間の手で組み合わせを作ろうものなら恐ろしい労働時間を必要とします。ここで人工知能や機械学習といった技術が出番を迎えるわけです。

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特に私がもやもやとしていたアイテムのセレクトについては、ディープラーニングの技術的が発達し、例えばTruefitというサービスでは買い物客の体型からどのブランドが合うのか理解して提案してくれるそうです。実は国内のファッションアプリ「iQON」も機械学習を活用してアイテムの閲覧数を4倍、購入数を倍増させることに成功しています。

先週、ファッションレンタルのエアークローゼットがポップアップの実店舗を設置してその場でファッションコーディネートしてくれるサービスを開始しましたが、これを人間ではなくPepperくんがやってくれるようになるイメージですかね。実店舗にいって、人工知能が世界のブランドからぴったりのファッションをコーディネートしてくれる。なんだかすごく楽しそうじゃないですか。

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こういう世界観が始まったらどうでしょう、私はなんとなくウィンドウショッピングの機会が増えるんじゃないかと思うんです。ロボット達はあくまでヒントを与えてくれるわけです。今年のトレンドに合わせて、今の自分にあった街を教えてくれる。東京都内じゃなくて地方都市かもしれないし、海外かもしれません。そこで新しい出会いを提案してくれる。スマホやPCのような古臭いオンラインではない、本当の意味での人間らしいオンラインショッピング。

ただ、ロボットにセレクトされたファッションが全てユニクロで「あなたのような典型的な日本人的発想かつ体型の方にはこの国民服が本当にお似合いですよ」とか言われた日には、そもそもの生き方を変えようと思うことになるかもしれません。

via VentureBeat

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