<ピックアップ> Technologies won’t give up on the dream of memory augmentation
「MIT Technology」でアプリのレビューを見かけることは少ないが、ちょっと面白そうなアプリだったのでダウンロードして使ってみた。ライフログを自動化してくれるというアプリ「Fabric」だ。
Facebookのタイムラインに「3年前の今日」に投稿した写真なんかが流れてくると、たしかにノスタルジックな気分にはなる。かといって、ライフログの目的のためだけに写真を投稿したり、こまめに記録しようとは思わない。
Fabricなら、Instagram、Facebook、カメラロールといったものと連携させることで自動で記録してくれる。同社の共同ファウンダーであるArun Vijayvergiya氏は「日々の出来事をすべて書き記すことはできないため、その多くが失われてしまう。私たちは、時間のインデックスをつくろうとしている」と説明している。
各種SNSなどと連携すると、過去の写真が読み込まれる。過去にしたことを、時間・場所・人という3軸で検索して振り返ることができる。例えば、筆者が[People]のタブから本媒体の平野氏の名を検索すると、キャプチャのように彼と行った場所を振り返ることができる。
ユーザにとってのFabricの魅力は、過去の特定の瞬間を引っ張り出すことができること。Vijayvergiya氏は、Fabricを創業する前はFacebookのエンジニアだった。タイムラインの開発や、“On this Day” や “Year in Review”といった、まさに思い出を振り返る系の機能の開発に携わっていたという。
アプリのUIもなかなかよくできていて、使い勝手もいい。”Story of your life that writes itself.”(自動的に綴られる、あなたの人生の物語)というコピーもアプリでできることを的確に表現している。
ライフログは目的ではなく、あくまで思い出を振り返るための手段でしかない。Fabricが記録する面倒を自動化することで、思い出を振り返ることに専念させてくれそうだ。
via. MIT Technology Review
Members
BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。無料で登録する