太陽光発電製品を販売するD.light が2250万ドルを調達、世界のオフグリッド地域への販売を加速

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Above: D.light technology in the wild Image Credit: D.light
上: D.light のテクノロジー
Image Credit: D.light

営利の社会的企業で、太陽光発電製品を販売するD.lightが先日2250万ドルを調達し、世界中のオフグリッドコミュニティへの参入を促進していく。

2006年に創業したD.lightは、幅広い太陽発電製品を製造販売している。たとえば、D30 のセットにはソーラーパネル、充電器セット、ソーラーライト、スイッチ、FMラジオ、懐中電灯が含まれ、D.light の「pay-as-you-go(行った先で支払う)」プラットフォーム上で利用可能だ。

上:D30
上:D30

今回、D.lightは2500万ドル強を調達し、この最新の資金調達は多数の関係者が参加している。ebayのファウンダーPierre Omidyar氏が創設した慈善投資企業のOmidyar Networkによる1500万ドルのシリーズD調達、オフグリッドエネルギーに特化している新しいVCのKawiSafi Ventures Fund、Energy Access Ventures、NewQuest Capital Partnersが参加している。

さらに、同社は500万ドルの補助金をShell Foundation、米国国際開発庁の開発イノベーションベンチャー(USAID-DIV)、国連資本開発基金(UNCDF)から調達した。また、SunFunderから250万ドルを借り入れている。

今回の新たな資金によって、D30ソーラーホームシステムの販売をさらに促進するほか、テレビや扇風機などより多くのデバイスに電力を与えられる新製品を販売したいとD.lightは語っている。

D.light のCFO、Kamal Lath氏は次のようにコメントする。

「グローバル機関によるサポートをいただけることに感謝します。こうしたサポートは、オフグリッドの家庭に安全で手ごろな値段のエネルギーを提供するという私たちの目標を実現するために必要なものです。

消費者がソーラーホームシステムに資金を出すことは、このテクノロジーを私たちの顧客にとってより手ごろな値段にすることに役立ちます。今回の調達によって、より多くの家庭と事業主が、生活の質を向上させるために必要としている安価でクリーンで信頼できるソーラーエネルギーソリューションへのアクセスを享受できるようになるでしょう。」

D.light は現在、世界で5つの販売ハブをもっている。米国、東アフリカ、西アフリカ、インド、東南アジアだ。過去10年にわたって、同社は自社製品によって6500万人の生活に「インパクトをもたらした」といい、2020年までにはその数を1億まで増やす予定だ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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