IoTデバイスで流通過程を「可視化」して食品を守れーープラネット・テーブルとスカイディスクが共同で実験を開始

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通信型センサデバイスを提供するスカイディスクと、農産物流通プラットフォームを提供するプラネット・テーブルは9月1日、農産物や食品の流通可視化を目的としたサービスの開発・実験を共同で進めると発表した。

流通過程で発生する食品ロスを抑えるのが目的で、物流過程における温度変化、衝撃、滞留などの状態を集荷ボックス内に設置した特別センサーで計測。出荷時の状態と集荷時の状態を写真で比較し、状態が悪化した際の過程を見える化してくれる。リアルタイムで可視化を可能にするため、データ通信部分についてはソラコムの提供する3G通信サービスが利用される予定。

「食品には地域で集めても東京に送るまでのリスクが発生するんです。輸送時のトラブルについては配送事業者が物流保証でカバーしてくれるのですが、証拠写真などがないとダメなんですね。そこでこの物流可視化センサーを使うことでボックス内の温度や湿度、滞留している時間も分かる。これによって梱包方法の改善などもできますし、食品ロスが減るのであれば保険的なビジネスも可能になると考えています」(プラネットテーブル代表取締役の菊池紳氏)。

両社は9月から試験を開始し、出荷側となる生産者に「物流可視化センサ」を配布して得られる実証データを元に、2017年度の利用便・梱包等の提案サービスなどの展開を目指す。

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