Pokémon Goがローンチから63日間で5億ドルを売り上げ、史上最速で成長を続けるモバイルゲームに

Dean Takahashi by Dean Takahashi on 2016.9.11

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VR/AR の対話を牽引する Pokémon Go
Image Credit: The Pokemon Company

市場調査会社 App Annie によると、Pokémon Go の売上がローンチから63日間で5億ドルに達し、消費支出としては、史上最速で成長するモバイルゲームとなったことが明らかになった。App Annie は、Pokémon Go の売上がローンチから6ヶ月後となる2016年末までに10億ドルに達するだろうと予想している。

このニュースがもたらされる1日前には、Pokémon Go 開発元 Niantic Labs の CEO John Hanke 氏が、Apple のイベントで Pokémon Go がダウンロード件数5億件超に達したことを発表した。9月16日には、任天堂と The Pokémon Company の両社が、スマートフォン無しでモンスターを捕まえられるデバイス「Pokémon Go Plus」を、任天堂からローンチするにあたり協業するとしていた。さらに、Pokémon Go は年末までに Apple Watch 向けにもローンチされる。

Niantic Labs は Pokémon Go を The Pokémon Company とのライセンス契約のもとで開発しており、The Pokémon Company と任天堂の両社は、Niantic の株式を保有している。

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App Annie 上に Pokémon Go に関するデータ
Image Credit: App Annie

App Annie は、提携を通じて Niantic は新しい売上を作り出す可能性があると述べている。日本マクドナルドに加え、ソフトバンクも9月初めに Niantic との提携を発表し、同社の3,700店舗がポケストップかポケモントレーナーのジムとして設定されることが明らかになった。

App Annie の調査およびマーケテイングゴミュニケーションズ担当 SVP である Danielle Levitas 氏は、次のように述べている。

Apple のイベントで得られた、重要な土産話は何だったか? ゲームだ。Pokémon Go は、Apple Watch でも使えるようになる、初のトップ10モバイルゲームになった。iOS AppStore と Google Play 上で、世界中から5億ドル以上の売上を稼ぎだすようになった。Pokémon Go は直近のプラットフォーム拡大で、ウエアラブルを考えるゲームデベロッパをより多く迎えることになるだろう。

Levitas 氏は、ウエアラブル・プラットフォーム上で現在、1,762 件のゲームが利用できるとも語った。この件数は1年前に比べ25%増加している。

筆者が話した数名の業界関係者は、Pokémon Go のダウンロード件数成長は減速し、減少に転じるのは避けられないだろうと考えている。しかし、Pokémon Go は最高水準にまで成長しており、ガス欠になるのは、まだしばらく先のことになるだろう。

また、SuperData Research は、Pokémon Go の売上が3.95億ドルになるだろうとする、別の見解を述べている。SuperData の CEO Joost van Dreunen 氏は、Eメールで次のようにコメントしている。

5億ダウンロードというのは Pokémon Go にとって驚異的な数字で、モバイルゲーム業界にとっても最高水準です。Niantic が当初サーバ問題で頭を悩ませていたのも当然のことで、それは GTA5(グランド・セフト・オート5)のときのことを思い出させます。モバイルゲームは、ブロックバスター経済が立ち上がりを見せ、まるで昔の出版産業のようなくらいにまで、そのスケールやレベルが成長しました。

夏の風が止み、目新しさが損なわれていく中で、また、不完全なサービス展開の戦略の結果として、ダウンロード数の減少は避けられないでしょう。公正を期して言えば、Niantic は、これほどの成功は期待していなかっただろうし、もしくは、違った形でやりたかったかもしれない。小売事業者ともっとスポンサー契約を締結するとか、Pokémon Go Plus の製造やリリースを自ら牛耳るとか。しかし、特に Apple から声がかかり、新しい Apple Watch で Pokémon Go が取り上げられることで、ブランドの強さは成功を導き続けるでしょう。

Signia Venture Partners のパートナー Sunny Dhillon 氏は、Eメールで次のようにコメントしている。

iOS 向けのマリオ(スーパーマリオラン)を発表し、任天堂がライセンスを持つ Pokémon Go が大きな数字を発表していることは、今日の任天堂にとって、幸先の良い日々だったでしょう。 Pokémon Go の人気はまだ衰えていません。新たなモンスターの追加や、リアルのロケーションとの連携やプロモーション改善などのコンテンツ更新はもとより、プレーヤー同士の対戦、トレーディング機能、Apple Watch 対応(などの新機能発表)は、Pokémon Go の成功が続いていることを示しています。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Dean Takahashi

Dean Takahashi

GamesBeat のリードライター。テックジャーナリストを25年、ゲームの取材を18年続ける。2008年に VentureBeat に参画。以前は、San Jose Mercury News、Red Herring、Wall Street Journal、Los Angeles Times、Dallas Times-Herald などに執筆。著書に「Opening the Xbox」「The Xbox 360 Uncloaked」。GamesBeat の年次カンファレンスと GamesBeat Summit を主催。サンフランシスコ・ベイエリア在住。

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