カナダ・トロント出身のスタートアップが、東京で英会話個人授業のオンデマンド・マーケットプレイス「Conversate」をローンチ

by ゲストライター ゲストライター on 2016.9.14

本稿は、THE BRIDGE 英語版で翻訳・校正などを担当する Amanda Imasaka 氏の寄稿を翻訳したものです。オリジナルはこちら


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カナダのトロントを拠点とする Shiny Barnacle は、オンデマンド・マーケットプレイスに特化したスタートアップだ。今年8月1日、Conversate という新しいオンライン・プラットフォームを正式にローンチした。Conversate をデザインした5人の共同創業者——Mike Lee 氏、Alex Stiglick 氏、Steve Stiglick 氏、Adam Quast 氏、Greg Vorobyev 氏——は、英語の個人教師のコミュニティを支援し、生徒に力を与える教育用ソーシャルネットワークを構築、その本格展開に着手した。

THE BRIDGE に向けたステートメントの中で、共同創業者の Mike Lee 氏は、次のようにコメントしている。

何かを学んだり、教えることを通じて学ぼうとする人を支援したりするのは、我々が得意とする分野です。当社のメンバーの多くは、これまで人にモノを教えることに従事したきたので、この市場の状況や、この市場のさまざまなサイトに何が足りないのかを知っています。我々はよりよい体験を届け、生徒や教師に新しい教え方や学び方を提供したいのです。

より詳しく説明するために、Conversate でどのように自分のスケジュールを管理できるか、授業料をやりとりできるか、ボスになってくれるかを説明しよう。英語教師はオンラインで登録し、東京のどの地域を拠点としているかなどのプロフィールを登録、自分のブランドを売り込むための1分間の紹介メッセージを録画する。Conversate は、ソーシャルネットワーク感覚の教師ネットワークで、レッスンの計画づくりだけでなく、レッスンについてディスカッションできるクラウドソーシング機能も提供している。

次に、生徒の視点から Conversate を見てみよう。生徒はオンライン登録後、グーグルマップで近いところにいるかどうかを基準に、チューターとマッチングがなされる。どの民族出身の教師を好むか(出身民族によって、英語の訛りが違うので)、スキルセット(TOEIC、TOEFL など)、価格帯、全体的なフィードバックによる格付けなどで、選択肢を絞り込むことも可能だ。チューターからのアプリを通じたオンラインフィードバックにより、生徒は自分の進捗度を常に把握することができる。好みの教師を選んだ後は、教えてもらう頻度を選べば良い。リクエストしてから回答を待つ、従来の英会話学校や英会話学習サイトと異なり、どの教師を選ぶかの権利が完全に生徒に委ねられているのだ。さらに言えば、Conversate では(オンラインビデオでチュータリングするのとは対照的に)実際に生徒と教師が会ってみることが促されるしくみになっている。言語習得において、学習者が自然な会話ができるようになるには、実際に会ってみることが必要不可欠だと Shiny Barnacle のチームは考えているからだ。

おそらく、Conversate が他のプラットフォームと最も異なる点は、Uber でタクシーを捕まえるように、オンデマンドで依頼ができる機能だ。Shiny Barnacle のチームは、近い将来、これを「リアルタイムで授業を依頼できるシステム」にアップグレードする計画だ。Uber に似ているのは、(ドライバーと乗客間のやりとりのような)双方向のレビューシステムで、このしくみを使うことで、生徒→教師だけでなく教師→生徒の評価も可能になる。また、そしてこれも Uber 的だが、Conversate は、安全な決済システムである Stripe を導入しており、生徒と教師が直接現金を交換する必要もない。

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Conversate の地図では、リアルタイムで教師を検索できる。
Image credit: Shiny Barnacle

Conversate の将来の目標を尋ねると、Lee 氏は次のように語った。

我々は言語学習する生徒を支援したいと考えているが、同時にプレゼンテーションスキルや、ビジネスや実社会でやりとりされることについても、そこに交えたいと考えている。オンデマンドによる個人対個人の学習機会、統合されたレッスン教材など、我々は教室そのものをユーザに届けられるだろう。

Conversate は最近ローンチしたばかりであるため、ユーザである生徒や教師を集めることに注力する必要がある。しかし、心配はいらない、すでに準備は整っている。サインアップを完了した生徒は、今後のレッスンに使える4,000円分のクレジットがもらえ、さらに紹介した人が生徒になる毎に、4,000円分のクレジットがもらえる。さらには、新しいチューターを Conversate に紹介した教師は、その紹介されたチューターが Conversate を通じて提供した授業サービスに対する報酬の、一定パーセンテージをもらうことができる。

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Tokyo Innovation Studio でピッチした Shiny Barnacle のチーム。
後列左から:藤乃巻龍之介氏、白根斉一氏、Mike Lee 氏、Steven Stiglick 氏
前列左から:アドバイザーの森若幸次郎氏、Ai Kusabee 氏
Image credit: Shiny Barnacle

Conversate のチームは9月6日と7日、Tech in Asia Tokyo に参加したほか、8月に開催された Tokyo Innovation Studio の 第8回 International Startup Pitch & Meetup Tokyo にゲストスピーカーとして登壇、また、Japan Venture Show 共催による(THE BRIDGE の旧称と偶然同じ名前の)Startup Dating でプレゼンテーションを行った。いずれは複数言語の教育マーケットプレースを支援するという長期目標に沿って、韓国のソウルや他のアジア諸国へも展開する計画だ。

東京オリンピックを数年後に控え、英語教育プラットフォームの需要が高まる中、Convesate がどんなモーメンタムを捉えるかを楽しみにしたい。

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