デートアプリTinder が Spotify と提携、音楽の好みに基づいてユーザーをマッチング

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Above: Tinder & Spotify
Above: Tinder & Spotify

Tinder が完璧な相手と出会える手伝いをするというミッションにおける次のステップを明かした。Spotify がその音楽リストを絶大な人気を誇るデートアプリに公開することになったのだ。

2012年にローンチしたTinderは定番デートアプリへと成長し、世界中に何千万ものユーザーをもつと公表している。これまでは、TinderはユーザーのスワイプやFacebook上の共通の友人や関心に応じてマッチングを提案してきた。今日から、TinderのユーザーはSpotifyの曲リストから選んだお気に入りの曲やアーティストを表示することができるようになる(編集部注:原文掲載9月20日)。

Spotifyのユーザーかどうかにかかわらず、誰でもTinderのアプリ上からSpotify上の曲を検索して、お気に入りの曲を見つけてプロフィールに追加することができる。また、Spotifyのアカウントに接続したユーザーは、彼らが選ぶトップアーティストたちをプロフィールに表示させ、デート相手となりうる人とお互いに好きなアーティストが誰かを見ることができる。

さらに、プロフィールページを訪れたユーザーは、Tinder上から直接、曲のプレビューを再生することができるようになる。

「Spotifyに接続しているユーザー同士がつながった場合、共通する曲の数が表れるようになります」

1月に自身のスタートアップ Soundwave がSpotifyに買収された際に、同社にジョインしたBrendan O’Driscoll氏は、VentureBeatの取材に対してこのように説明した。

「共通の友達の数を表示させる既存機能の上につくる形で、共通の友達数だけでなく共通のアーティストによってもマッチングを提案する機能が加わるのです。会話を始めるきっかけになります。」

Tinderの用意する仕掛けに面白いものが加わった。というのも、音楽は人々がつながるきっかけになることが多い。だが、聴いている音楽がどれだけ共通しているかという割合に応じて自動的にユーザー同士をマッチングできれば、単に良さそうなデート相手を判断するための指標を加えるよりも、さらに良かったかもしれない。

Tinderがやっていることは、全く前例がないわけではないという点にも言及するべきかもしれない。ロンドン拠点のスタートアップTastebudsは、共通する音楽の好みに応じてユーザーをつなぐソーシャルネットワーク・デートアプリとして有名になった。O’Driscoll氏のSoundwaveもまた、音楽ファンをつなぐかたちでソーシャルネットワークを開発した。

4000万の有料課金ユーザーをもつと発表したばかりのSpotifyにとって、Tinderと組むことはさらに認知度を高め、新しい(有料課金の)ユーザーを増やせる道が増える。すべてにおいて、ウィンウィンの提携といえそうだ。

O’Driscoll氏は付け加える。

「Spotify上でユーザーが聴く音楽は、Spotify外でも非常に強力なものであると信じています。Tinderのユーザー全員がSpotifyのユーザーであるとは限りません。多くの新しい人々がSpotifyのコンテンツとインタラクションを始め、徐々にSpotifyを使い、好きになってくれるでしょう。(ですが)新しいユーザーを獲得することだけが目的ではありません。既存のユーザーのためでもあるのです。」

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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