マレーシアを拠点とするレストラン検索プラットフォーム「Offpeak」は5日、ヤフーの CVC である YJ キャピタル から、金額非開示の戦略的出資を受けたことを明らかにした。これは YJ キャピタルにとって、マレーシアの企業に対するリードとしては初である。
YJ キャピタルの COO 堀新一郎氏は、正式発表の中で次のようにコメントしている。
Offpeak の東南アジアにおける普及率や成長率は、賞賛に値し驚くべきものだ。同社が将来もこのモーメンタムを継続してほしいと期待している。
Offpeak にとって前回のシリーズAラウンドで唯一の投資家だった Gobi Partners も、今回の投資に参加している。Offpeak の共同創業者である Tan Ban Eu 氏は、調達した資金が、顧客獲得、サービス拡大、機能追加に使われるだろうと語った。
YJ キャピタルが持つ、F&B O2O(飲食業界 O2O)分野のノウハウや専門知識は、我々の成長にとって非常に貴重なものだ。今回の出資を受け、彼らの支援によって、我々はビジネスプランを圧倒的に伸ばすことができるだろう。(Tan Ban Eu 氏)
Offpeak は、オンラインでのレストラン検索に値引サービスを融合したプラットフォームを展開している。ユーザは、Offpeak を使ってレストランを予約する際に数パーセント程度の値引を受けられることで、自分のいる地域の新しいレストランを試すことが促される。レストランにとっては、人々にいつも行く外食の選択肢を増やしてもらうことで、より多くの人々を迎え入れるためのツールとなる。
この日のニュースに加え、Offpeak は、F&B 業界のマネージャーがあらゆるアイテムのサプライヤーを検索できるオンライン・プラットフォーム「Supply Bunny」との戦略的提携を発表した。Supply Bunny も、Gobi Partners のポートフォリオ企業である。Supply Bunny は、マレーシア市場向けにローカライズされた、Sunny Bunny のマレーシア語版サイト「Syokmakan」をリーンチしている。
Offpeak はマレーシアに加え、シンガポール、タイ、ベトナムにも進出している。ベトナム版とタイ版はそれぞれ現地語で、また、シンガポール版は英語で利用が可能だ。
Offpeak によれば、現在プラットフォーム上には2,600軒のレストランが登録されており、この数字は14ヶ月前(2015年6月)の600軒から大きな成長を見せている。40秒に1件のペースで、Offpeak を通じた予約が入っているとのことだ。
マレーシアのスタートアップ・エコシステムという広い文脈で見てみると、今回のニュースの数日前には、同じくフードテック・スタートアップの SmartBite が資金調達をしており、また数週間前には、Supply Bunny が Gobi Parnters からシードラウンド投資を完了させている。
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