中国に住む外国人が、Taobao(淘宝)やTmall(天猫)を利用しやすくするスタートアップBaopals

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Image Credit: Baopals

海外で活動する一部の起業家たちが自国から中国へ革新をもたらそうとしている一方で、このスタートアップはある中国最大手企業における成功を足掛かりとして、それを国際環境に適応させている。

世界最大級の C2C e コマースプラットフォーム Taobao(淘宝)では、ユーザは洋服やガジェットから日雇いのボーイフレンドに至るまで、あらゆるものを購入することができる。

しかしながら同ウェブサイトは中国語のみで、外国人にとって商品の閲覧や購入はハードルが高い。その他にも、売り手や配達業者とのコミュニケーション、支払い方法の選択など外国人にはさまざまな障害がある。

Baopals の共同設立者 Jay Thornhill 氏は TechNode(動点科技)に対しこう語っている。

中国は商品の質やサービスに関して評判があまり良くありません。私たちは現在の中国における e コマースがどれほど素晴らしいものであるかを示したいと考えています。

2016年5月に3名の海外起業家によって設立された Baopals は、海外居住者を Alibaba の B2C e コマースプラットフォームである Taobao や Tmall(天猫)からの8億点以上もの商品につなぐ WeChat プラットフォーム兼ウェブサイトだ。Baopals 自体は商品の在庫管理はしていない。代わりにホームページを自動的に英語に翻訳し、外国人と Taobao 商品の間に生じる溝を埋めるものとして機能している。

Baopals の共同設立者 Charlie Erickson 氏は次のように語る。

私たちは Baopals を設立しようと思って中国に来たわけではありません。
しかしここに滞在すればするほどこのサービスの必要性を認識するようになりました。これは外国人だからこそわかるマーケットなのです。

Alibaba(阿里巴巴)は自社の小売部門である AliExpress(全球速売通)でも海外の買い手を対象にサービスを提供している。これは中国の業者から直接卸売商品を購入できる窓口だ。

Alibaba には AliExpress がありますが、中国国内にいる消費者を対象としているわけではありません。

国際的な場面では中国商品に対する信頼性の問題がまだ残っています。(Erickson 氏)

Baopals の支払い方法としては現在、Alipay(支付宝)、WeChat Wallet(微信銭包)、China UnionPay(銀聯) から選択することができるが、将来的には海外決済を組み入れることも視野に入れている。同社は取引ごとに手数料を課している。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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