世界をより良い場所にするための非営利マーケットプレイス3選

by e27 e27 on 2016.9.17

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写真提供:123rf.com.

マーケットプレイスはただのビジネスチャンスとみられがちだが、プロセスを改善し効率性を高められるという特性からすると、善行のためにも活用できる。

慈善オークションから商品・サービスを通じての資金調達、困窮している人への援助まで、オンラインマーケットプレイスは世界をより良い場所にできる優れたツールであることが証明されている。

世界的な非営利組織 Business for Social Responsibility は最近、包括的なシェアリングエコノミーを構築する機会についてのレポートを発表した。

このレポートでは次のように述べられている。

所有コストのほか複雑かつ柔軟性のない流通ネットワークといった障害を取り除くことにより、社会から取り残され、既存モデルではニーズを満たせない人々やコミュニティに対して大事な商品やサービスの提供を可能にする意味で、シェアリングエコノミーモデルは信じられないほどの潜在性を秘めている。

シェアリングエコノミーの大手企業もこれを認識している。Uber はさまざまな国や地方都市と提携して、交通の発着地での乗車や「移動が困難な」地域での乗車を支援することで経済的弱者に手を指し伸べようと努めている。

Airbnb もこうした弱者に直接サービスを提供している。 非営利組織と連携して、患者が治療を受ける場合や生活に苦労している大学生に対してなど、仮の住居を必要としている人を支援している。従来の経済モデルからは忘れられがちな低所得の消費者もまた、シェアリングエコノミーの恩恵を受けられることを Airbnb は証明した。

オンラインマーケットプレイスがこのような理由でサービスを広げ、現代の技術でプラットフォーム構築がますます簡単かつ低コストでできるようになっている中、高尚な社会に向けたマーケットプレイスの便益が拡大している。マーケットプレイスがいかにして困っている人を貧困から救い出し生活の質を高めているか、世界の事例をみていこう。

Tanihub

インドネシアの食糧制度は非効率性とインフレの問題を抱えていることで知られている。インドネシア統計庁の報告によると、サプライチェーンは8~9層あるため価格が上昇しているという。

Tanihub はこの問題に対処するために設立された。同社は何層にもわたったサプライチェーンを簡素化し、価格の透明性を高めることで農作物の価格を安定させる支援をしていると、同社 CEO の Michael Jovan Sugianto 氏は話している。

農家が直接消費者に農作物を手軽に販売できるような支援以外にも、Tanihub のミッションは農家の生活を改善し、インドネシアが自給自足できるような取り組みをすることだ。

同社は農家に対して農作物販売を目的としたアプリの使い方に関する研修も行っており、最低半年以上アクティブな取引のある生産者向けには資金調達の機会も提供している。

Samasource

Samasource はハイチ、インド、ケニア、ウガンダ、アメリカの失業者を対象とする人材採用マーケットプレイスで、世界で貧困を軽減させることをミッションとしている。

Samasource の CEO である Leila C. Janah 氏がこの非営利企業を立ち上げたのは2008年、社会的責任アウトソーシングでは初めてのマーケットプレイスだった。大手テック系企業と、貧困地域にあって訓練が受けられず顧客にもアクセスできない中小アウトソーシング企業をつないでいる。

Janah 氏はこう述べている。

ある人に魚を一匹与えればその人は一日暮らせます。でも魚釣りの方法を教えたら、その人は一生暮らせるのです。 Samasource は魚釣りの方法を教えています。貧困から抜け出す最も効果的な方法は仕事を与えることです。援助ではありません。

Samasource は、コンテンツモデレーション、デジタルトランスクリプション、マシーンラーニングといった複雑なデータプロジェクト向けのデジタルサービスを顧客企業、とりわけ Google、Ebay、Walmart、Intuit、LinkedIn, Microsoft に提供している。かつては最低賃金も稼げなかった Samasource の社員は、基本的なコンピュータスキルの訓練を受け、相当の収入を得ている。

2016年8月の時点で、Samasource は7,896人の労働者とその被扶養者2万4,399人の生活を改善させている。

Good360

Good360 は非営利組織で企業が世界中にある4万の非営利ネットワークに対し余剰物資を寄付する手助けをしている。

Forbes のランキングで全米50位に入る慈善団体とされている同社では、GivingPlace360というマーケットプレイスでお望みの商品を選ぶことができる。他方で個人は、クラウドファンディングのプラットフォームを通して発送手数料の負担援助ができる。

Good360 は Disaster Recovery 360もローンチしているが、これは被災地コミュニティを支援するものだ。このプラットフォームを使うと、被災地の復興に対処しようとしている非営利組織はリアルタイムで商品ニーズを収集し、タイムリーな情報更新ができるほか、寄付がコミュニティに及ぼした影響、復興プロセスを通じた支援に関する情報を共有できる。

こうしたマーケットプレイスでは、成功の有無は財政面での業績だけでなく社会的責任の達成度の観点から測られるべきだという考え方が広がっている。

誰もが世界をより良くすることができる — やり方はあなた次第だ。

Clarissa Santoso 氏は次世代マーケットプレイスのアイデアを支援する SaaS 企業 Arcadier のマーケティングコミュニケーションスペシャリスト。Arcadier によるシェアリングエコノミーについての最新インサイトは Twitter、Facebook、LinkedIn でフォローできる。

【via e27】 @E27co

【原文】

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