幼児教育向けに拡張現実ソリューションを開発するNeobear(小熊尼奥)、中国の子供たちのiPad依存に歯止めをかける

TechNode by TechNode on 2016.9.14

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Magnifier NEO
Image credit: Neobear

今日のハイテクな世界は親にとって簡単なことではない。家にはスマートフォンやタブレットがあり、子供たちは午後の時間を画面に向かって過ごす言い訳がしやすくなっている。

上海を本拠とする早期教育スタートアップ Neobear(小熊尼奥、編注:http://neobear.com でアクセスできるが、サイトにウイルスが検知されたため、現在リンクを外しています)の CEO、Neo Hsiung(熊剣明)氏は話す。

時代は変わっているのです。子供たちにiPadで遊ばせないようにするのは不可能でしょう。

ですが AR(拡張現実)テクノロジーであれば、(子供たちは)長時間画面を見続けることなくマルチメディアなエンターテイメントを体験できます。ARで遊ぼうとすると、実体のあるものと関わらざるを得ないのです。

Neobear は AR を使用することによって子供たちを画面をただ見つめるだけの怠け者にすることなく、のめり込めるような教育体験を創り出すことができると考えている。

先月、同社は AR Globe をローンチした。AR Globe は同社の最新 AR 製品で、アプリを通じて実際の地球儀に重ねたアニメーションの物体に触れることができる。スマートフォンやタブレットをクリックしたり動かしたりすることで子供たちは地球のあちこちで見つけた動物について学んだり、地球の内部構造をばらばらにして遊んだりできる。子供たちにじっと座って画面を見つめさせるのではなく、ARを利用することでもっと面白い教育体験を創り出すというアイデアだとHsiung 氏は語る。

私たちが普通の地球儀を見ていた頃の反応は、単に異なる国々を見ているに過ぎないというものでした。

ですが、仮想世界を重ねればいろいろなことができるのです。小さな動物をたくさん出すこともできれば、(中略)地球をスイカのように切って開くこともできます。(中略)海を行き交うボートが見えたりもするのです。

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AR Globe
Image credit: Neobear

Neobear は2012年に AR 製品の開発を開始した。同社は当時 AR テクノロジーの利用を試みる数少ない教育企業の1社だった。子供向け AR 製品を開発することには独特の難しさがついて回った。例えば子供に適したハードウェアを設計することなどだ。2歳~6歳の子供や Neobear のターゲットとする年齢層にはタブレットは重すぎる。また、小さい子供は AR 機能に必要なカメラを意図せずふさいでしまいがちだった。

この問題に対処するため、Neobear は「Magnifier NEO」を開発した。これは虫眼鏡のような形をしたデバイスで、子供たちは実世界に重ねてアニメーションを見ることができる。また Hsiung 氏によれば、同社は中小のハードウェア開発企業向けに10~11月頃にハードウェアプラットフォームをローンチする計画である。

ここ数年、デバイスに慣れてもらうには大変な労力を要しました。(Hsiung 氏)

しかしポケモンGOのおかげで親に AR とは何かを説明することがとても簡単になったという。

ポケモン GO の成功と人気は、まだリリースされていない中国においてでさえ、AR にスポットライトを当てることとなった。AR は全く新しいテクノロジーではないが、これまでは物流や製造など非消費者向けで主に扱われてきた。しかしテクノロジーが成熟し値段も下がってくると、Microsoft のような巨大テクノロジー企業が巨額投資するようなものになり状況も変わっていくだろう。

AR/VR とモバイルゲームのコンサルティング企業 Digi-Capital によれば、AR の市場規模は2020年までに900億米ドルに達するとの見込みである。

【via Technode】 @technodechina

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