「NewsPicks」と「SPEEDA」運営、ユーザベースが東証マザーズ上場へ

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ソーシャル経済ニュース「NewsPicks」や法人向けオンライン情報プラットフォーム「SPEEDA」を運営するユーザベースは9月15日、東京証券取引所への新規上場申請を実施し承認された。証券コードは3966、市場区分はマザーズ。54万3000株を公募し、19万3300株を売出す。(オーバーアロットメントは11万400株)。主幹事はみずほ證券が務める。

価格の仮条件は10月3日に決定し、ブックビルディングの期間は10月4日から10月11日までとなっている。価格決定は10月12日。平成27年12月期の連結売上高は19億1500万円で、当期純利益は1億1000万円。

第8期の主力事業、SPEEDA契約ID数は1183件で売上高は15億5500万円。同セグメントの営業損失は790万円。同じく主力事業のNewsPicksについては平成27年12月時点で月間平均総DAU(デイリーアクティブユーザー)数が34万人、会員ユーザー数が105万人、有料課金ユーザーが1万1000人。売上高が3億5900万円で同セグメントの営業損失が3億2400万円。

進行中の平成28年6月までの第9期第2四半期(連結)の売上高は13億8000万円で、営業利益は1億4500万円、経常利益は1億3200万円。セグメント別にみるとSPEEDA事業は契約ID数が1393件で売上高は9億9000万円、利益は1億9700万円。NewsPicks事業は月間平均総DAU数は44万4000人で、会員ユーザー数は149万4000人、有料課金ユーザー数は1万9000人で、売上高は3億3800万円で、損失は3億円となっている。

上位株主は同社経営陣で梅田優祐氏と新野良介氏がそれぞれ28.34%で筆頭。稲垣祐介氏が9.91%で続き、これにグロービスの所有する2つのファンド(8.88%と2.55%)、Financial Intelligence Service Ltd.(4.82%)、マネックスベンチャーズ(3.30%)、ブログビジネスファンド(3.03%)、伊藤忠テクノロジーベンチャーズの所有するファンド(2.81%)、竹内秀行氏(1.93%)となっている。

ユーザベースの創業は2008年。主力事業の企業向けデータベースサービス「SPEEDA」で経営基盤を確立させたのち、2013年に経済ニュースのキュレーションサービス「NewsPicks」を立ち上げ、現在は両事業の融合を図るなど、経済情報のプラットフォームとしての存在感を高めていた。

【追記あり】ニュースキュレーション「NewsPicks」運営ユーザベースが4.7億円の資金調達

※付記:これらの情報は有価証券報告書および過去の本誌取材記事等を参考にまとめた。

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