ニュースは読む時代から聴く時代へ——さまざまな分野の話題を、声で選んで聴けるラジオアプリ「Voicy(ボイシー)」が登場

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東京・渋谷に拠点を置くスタートアップ Voicy は23日、複数のニュースソースからの記事を、気に入ったパーソナリティの声で聞くことができるラジオアプリ「Voicy(ボイシー)」をβローンチした。iOS 向けに iTunes AppStore から無料でダウンロードできる。

Voicy では、提携する複数のニュースソースからの記事を、クラウドソースされた複数のパーソナリティが読み上げ。リスナーは好きなパーソナリティをフォローすることで、自分の耳に合ったパーソナリティによる番組を楽しむことができる。リスナーからパーソナリティにコメントを送信することもでき、番組にインタラクションを生み出すことも可能だ。

一方、パーソナリティには Voicy からお題としてニュース記事が提供されるほか、リスナーからも読んでほしい内容を伝えることができる。パーソナリティは iPhone を使って、場所や時間に縛られずに音声を録音し、Voicy にアップロードすることができ、スタジオ収録や編集といった作業も発生しない。現在、Voicy にはフリーアナウンサーや声優など6名のパーソナリティが登録しており、自らの番組を放送している。

公開された番組は、パーソナリティにとって、事務所やクライアントに自分を売り込む際の宣材アイテムとしても機能するため、Voicy は新人を発掘したい事務所などとも連携していきたいとしている。今後、一般からもパーソナリティ候補の募集を始める予定だ。

Voicy の提携メディアは多岐にわたり、βローンチ時点で、毎日新聞、スポニチ、THE BRIDGE、favy、nanapi、ASCII STARTUP、BARKS の7つのメディアの参加が明らかになっている。Voicy では提携メディアの数を増やし、メディア毎のチャンネルを設けることで、パーソナリティのフォローだけでなく、メディア毎のファン層の醸成も支援していきたい考えだ。

モバイルでのニュース記事の消費は、その多くが通勤時や移動中の交通機関の中で発生していることが明らかになっている。Voicy を使えば、画面を見ずに情報をインプットできることから、いわゆる〝歩きスマホ問題〟の解消にも一役買ってくれることが期待されるほか、運転中のドライバーにとっても安全で有用な情報源となる。

Voicy は以前、Ernst & Young やトーマツベンチャーサポートでスタートアップ支援を行なっていた、公認会計士の緒方憲太郎氏が設立したスタートアップだ。緒方氏は Voicy 立ち上げに邁進する傍ら、複数社のスタートアップの側面支援にも力を注いでいる。

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最近、渋谷駅前の新オフィスに入居した Voicy のチーム(一番右が、創業者の緒方憲太郎氏)。現在、ウィッシュリストで、オフィス備品を募集中とのこと。

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