動画に投資するFacebookーーPrismaのようなライブ動画用アプリをデモ

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Above: Facebook COO Sheryl Sandberg (right) and Chief Product Officer Chris Cox (center) on stage at the WSJD Live 2016 conference. Image Credit: Screenshot
上: FacebookのCOO Sheryl Sandberg氏 (右)とChief Product OfficerのChris Cox氏 (中央) 、WSJD Live 2016 カンファレンスにて
Image Credit: Screenshot

Facebook が新しいカメラテクノロジーに取組んでいる。有名な芸術家のスタイルをユーザーのライブ動画に重ね合わせるというものだ。この機能はWSJDのライブカンファレンスでデモが披露されたが、近い将来にリリースされるものではない。

チーフプロダクトオフィサーのChris Cox氏は、今後5年以内にインターネットトラフィックの70パーセントは動画になると予測していると発言した。それは、Facebookの全製品に関して当てはまると予測されており、たとえばメッセージングは通話からビデオコールになったり、Instagramや他のアプリケーションについても然りだ。

彼はFacebookが「電話用のプロダクトに関する継続的な問題」に取組んでいることも明かした。それは「携帯電話をうまく使って、動画の撮影・制作をいかに簡単にできるかという問題」であり「まだ私たちの多くは、めちゃくちゃ快適にできているわけではありません。本当に誇らしく思えるものを作ることはとても大変だということです」と言った。

Facebookが注目しているソリューションのひとつは画像スタイル転送という、今年ドイツで発表された報告書から得たものだ。この技術を使えば、モネやレンブラントなどの芸術家のスタイルを、Convolutional Neural Networksと言われるものやコンピュータビジョンを使って、自分の画像に転送することができる。Prismaのようなものを想像してみてほしい。

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Facebookが研究しているものはフィルターを物に適用することではなく、むしろその瞬間の経験のためにライブフィルターを使うことだ。リアルタイムの加工が同社が直面しているもっとも難しい挑戦であるとCox氏は言う。このプログラムは1秒間に24のフレームを実行するからだ。

既存の技術を取り入れているものの、スマートフォン上でスピーディに処理をしなければならないし、フレームを落としたり、ガクガクしたり、ぼやけたりすることのないレベルの最小限の反応速度で動作しなければならない。

この機能は今のところプロトタイプにすぎない。だが、同社は将来的にこの機能を展開できる可能性を秘めるInstagramやMessenger、WhatsAppなど多くのアプリ上で使えるクリエイティブなツールであるからこそ、カメラへの投資にシフトし始めている。

Cox氏は断言する。

「プライベートな瞬間のため、多数への放送のためのどちらであろうと、このテクノロジーを次のレベルへと引き上げるものです」。

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【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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