GMICのピッチ・コンペティション「G-Startup Worldwide」で、イスラエル発のソーシャルメディアを使った商品レビューサービス「Feelter」が優勝

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GMIC(Global Mobile Internet Conference)は、中国・北京を本拠とする、アジア最大規模のテック・カンファレンスだ。その全容については何度か取り上げているが、世界各国から集まったスタートアップがしのぎを削るピッチ・コンペティション「G-Startup」は、GMIC の中でも一番の人気コンテンツである。

今年の G-Startup からは趣向を変え、テルアビブ・北京・東京・サンパウロなどで開催された各地域予選選出のスタートアップをシリコンバレーに集め、10月上旬に世界本戦を開催。イスラエル・テルアビブを拠点とする「Feelter」が優勝した。Feelter は、3日間の Google 本社でのブートキャンプに参加できるほか、GMIC が持つファンドから、最大で25万ドルの投資を受けられる権利を与えられた。

Feelter は、Eコマース向けにソーシャルメディアを活用して商品のレビュー評価をウィジェット形式で提供するサービスだ。スポンサーの影響を受けない、真のユーザの意見をソーシャルメディア上の投稿から収集、レーティングを行ない評価を数値で表示する。Eコマースサイトを訪れたユーザは、商品横に表示されたウィジェットにマウスオーバーするだけで、商品購入者がどのような評価をしているか、簡単に流し読みすることができる。

2位の座に着いたのは、G-Startups サンパウロ予選から選出された「Easy Carros」で、アプリを使って修理やメンテナンス業者を探すことができる。Easy Carros には GMIC が持つファンドから最大で12万ドルの投資を受けられる権利が与えられた。また、あわせて開催された G-Startups シリコンバレー予選からは、1位にゲームの要素を取り入れた求人プラットフォーム「Scoutable」、2位に直販型のベビーウェアブランド「MORI」、3位に超音波と人工知能を使った乳がんモニタリングソリューション「iSono Health」が選ばれ、それぞれ5万ドル、3万ドル、2万ドルまでの投資を GMIC のファンドから受けられることになる。

8月末に実施された G-Startup 東京予選 からは、この東京予選で優勝したアメリカの「Pulzze Systems」が G-Startup 世界本戦に出場した。政府機関や企業などでも、IoT を作ったり、IoT のインフラを作る動きが加速しているが、IoT と作るにはコーディングの知識、あるいは、仮にフルスクラッチでコーディングしなくてもミドルウェアの知識が必要になる。

Pulzze Interactor は、インターネットにおけるルーターのように機能し、コーディングをしなくても設定をするだけで、デバイスのベンダーやプロトコルに依存せず、IoT を開発することができる。IoT の開発者は、Pulzze Interactor の導入により、IoT のラピッドプロトライピングが可能になる。Pulzze Systems は、G-Startup 東京予選での優勝により、最大5万ドルの投資を GMIC のファンドから受けられる権利を獲得している。

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