ベルリン発、ミニマルなデザインが印象的なスマートライト「Kiën Light」

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Image: Kien Light
Image: Kien Light

ベルリン発のミニマルなデザインのスマートライトがKickstarter上でキャンペーンを開始した。この「Kiën Light」は、スマートフォンと連動するスマートLEDライトだ。昨日キャンペーンをローンチしてから、既に1日を経たないういに目標額の5万ユーロ(約550万円)に迫る勢いであることからキャンペーンの出だしは順調のようだ。

「スマートライト」というコンセプト自体は特段新しいものではないが、「Kiën Light」の特徴的な点はそのミニマルなデザインだろう。半径4cm以下の筒状の形状をしており、ライトを囲む筒状の素材はアルミニウム・木材・コンクリートの3つのバリエーションが用意されている。コンクリートで覆われたライトが醸し出すインダストリアルな印象はとてもユニークだ。

Sygnsのオフィスにて。ミニマルな筒状のデザインが印象的だ(著者撮影)
Sygnsのオフィスにて。ミニマルな筒状のデザインが印象的だ(著者撮影)

「仕事をする場所と働く場所の境は曖昧になっているので、特にオフィス市場、ホーム市場と分けて考えているわけではありません」。

「Kiën Light」を開発する会社SygnsのファウンダーNils Lehnert氏は、筆者の質問に対してこのように説明してくれた。なので、個人でも簡単に取り付けやすいように配慮がされたデザインになっている。天井に穴を二つ空けるだけで吊るすことができ、高さもワイアーを引っ張るだけで調整可能、ということらしい。(「天井に穴を二つ空ける」というのは、確かにドイツ人にとっては難儀ではない…。)

照明の輝度や色温度などの設定は専用アプリから調整可能となっている。自然光のスペクトル内から、設定したい色を直感に基づいて指でスライドして変更できるUIとなっており、個人の好みや設置するスペースの広さなどに合わせて設定することができる。ライトのデザインからアプリのUIにいたるまで、シンプルさへの追求が感じられる。

Image: Sygns
Image: Sygns

また、使用が始まったライトに関しては、個々のライトのエネルギー消費量をモニターするシステムと連動することができ、ランプの取り替え時期などについて通知を受けることもできる。ハッカーによる攻撃やデータの悪用が無いように配慮し、出荷までにセキュリティ認証も取得する予定であるとのこと。

2016年末にはアメリカ国民の半数がスマートホームテクノロジーを採用するであろうという調査結果もあるように、スマートホーム市場が成長しているアメリカを主なターゲットに据えつつ、アジア圏も見据えて電圧や電源は世界の各種基準に合わせた各バージョンを作っているとLehnert氏はいう。

Sygnsが拠点を置くのはベルリンであるが、同じくベルリンに拠点を構えるIoTスタートアップのSenicが開発したIoTボタン「Nuimo」とも提携し、Nuimoも合わせて購入すると50ユーロのディスカウントをするオプションも用意している。また、ベルリンのスタートアップやコワーキングスペースでテストをしながら、実際の使い心地に関するフィードバックを集めているそうだ。

サイズは小・中・大の3展開で、最も安価なもので360ユーロ(約4万円)となっている。

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