中国の共同購入・O2O大手Meituan-Dianping(美団-大衆点評)、決済サービススタートアップのQindai(銭袋宝)を買収

by TechNode TechNode on 2016.10.3

Image credit: Qiandai
Image credit: Qiandai(銭袋宝)

中国最大のグループ購入サイト Meituan-Dianping(美団-大衆点評)は月曜日(9月26日)、サードパーティー決済スタートアップの Qiandai(銭袋宝)を完全買収したと正式に発表した。これにより Meituan-Dianping はモバイル決済、キャッシュカード決済からプリペイドカードにおよぶ金融業務に対応できるようになる。

取引内容の詳細はまだ明かされていないが1つだけ確かなことがある。中国のユニコーン企業である同社は長らく切望していたサードパーティー決済ライセンスをようやく手に入れることができ、O2O エコシステムに鍵となる新たな資産が加わったことになる。

この動きは同社設立者である Wang Xing(王興)氏が最近掲げた下半期の計画に沿ったもので、Meituan-Dianping、O2O 業界、そして国全体にとって今まさに新たな時代が訪れようとしていると彼は述べている。業界間の統合の深化こそが、変化に対応するための唯一の解決策であるという。

O2O 企業にとって、サードパーティー決済ライセンスがいかに重要であるかは明白だ。というのも、O2O 企業のサービスは広範囲に及んでおり、通常いずれかの時点で決済処理を必要とするからだ。今回 Meituan-Dianping は O2O 業界が密なビジネスサークルを築く上で行く手に立ちはだかる障害を取り除いたということだ。

同社はかつて、自社のモバイルアプリとウェブサイトにプリペイド機能を追加しようと試みたことがある。しかしこのような機能を中国で提供することは、決済サービスには正式なライセンスを要するとした政策方針に反するため、当然のことながら、同社は今年3月この機能を削除するよう PBOC(中国人民銀行)から警告を受けた。

また PBOC が先月(8月)、急速に拡大する決済業界を規制するため、銀行以外の決済業者に新たにライセンスを発行することを「一定期間」停止すると発表したことを受け、今回の取引の重要性は一層増した。

Meituan-Dianping は現在モバイル決済ソリューションとして Alipay(支付宝)と WeChat Payment(微信支付)を採用しているが、Qiandai を買収したことで2社への依存が減り、業界における競争力も高まるだろう。最大の競合である Baidu Nuomi(百度糯米)と Alibaba(阿里巴巴)の O2O 部門 Koubei(口碑)は、両社とも独自の決済ソリューションの Baidu Pay(百度銭包)と Alipay をそれぞれ展開している。

2008年に設立された Qiandai は、中小企業に包括的な決済ソリューションを提供するモバイル決済会社である。また、同社は中国中央政府が発行する決済ライセンスを初めて取得した27企業のうちの1社だ。2014年11月、Haitong Securities(海通国際証券)と IDG 支援の人民元ファンド Harmony Growth から戦略的投資を受けている。

Meituan-Dianping のシニア VP である Mu Rongjun(穆荣均)氏は次のように語った。

今回サードパーティー決済ライセンスを獲得したことで、ユーザや店舗にはより早くより安全なサービスを提供できるようになるでしょう。私たちは相互発展を促す O2O エコシステムを構築するため、銀行、カードオペレーター、その他決済機関に開かれた包括的なプラットフォームを築くことを目指しています。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!

----------[AD]----------