「マイノリティ・リポート」を彷彿させるジェスチャー技術開発のOblong Industriesが6,500万ドルを資金調達

Dean Takahashi by Dean Takahashi on 2016.10.28

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Above: Oblong Industries wants to put a lot of info at your fingertips. Image Credit: Oblong Industries

Oblong Industriesはユーザの指先に多くの情報をもたせることを目指している.Image Credit: Oblong Industries

Oblong Industries は共同作業をより容易にする技術開発のため6,500万米ドルの資金を調達した。トム・クルーズ主演映画「マイノリティ・リポート」で科学顧問を務めた John Underkoffler 氏が率いる Oblong は、空間型、没入型、そしてジェスチャー型の技術を統合している。

Above: John Underkoffler, CEO of Oblong Industries, was science advisor on Minority Report. Image Credit: Oblong Industries

Oblong IndustriesのCEO、John Underkoffler氏は、「マイノリティ・リポート」の科学顧問を務めた人物.Image Credit: Oblong Industries

ロサンゼルスに拠点を置く Oblong は、Greenspring Associates、Morgan Stanley、Foundry Group、Industry Ventures、そして UTIMCO(テキサス大学投資管理会社)から資金を調達した。Oblong の成長プランを見込んだ巨額投資と言える。

今回の投資によって Oblong は商品開発を加速し、より素早く「市場を再定義するような革新」をローンチ、ひいては新たな分野への拡大が可能となる。同社はすでにアメリカとヨーロッパで利用可能な共同ツールを開発しているが、今後はさらなる世界展開を視野に入れている。

Oblong Industries の CEO である John Underkoffler 氏は次のように話している。

これは Oblong のビジョンそして成長ポテンシャルが認められたということです。未来の働き方はすぐに到来します。没入的で視覚的にも豊か、かつ非常に有能なツールを提供できることを私たちは誇りに思います。21世紀の成功というものが求める創造性、共同性、生産性がこのツールを使えばどんな人でも自在に実現できるのです。

Oblong はメザニン型商品として、没入型の視覚的共同作業やデータ視覚化のための製品を提供している。これは「建築物サイズの規模」で行われており、建物のデザインと同調しながら独自の「g-speak」技術を使うものである。g-speak のソフトフェアによって、デバイスに依存せず、複数マシンで同時ジェスチャーやタッチ入力が実行可能な空間的オペレーティング環境が実現する。

Greenspring Associates でマネージングゼネラルパートナーを務める Jim Lim 氏はこう語る。

Greenspring は21世紀の革新的な職場ソリューションを生み出す真の力を持っている企業を支援したいと願っています。Oblong は Infopresence の提供において明らかな先導者であり、これは労働力の生産性の持続的な増加を求める全ての企業にとって必須となる、没入型の共同作業エクスペリエンスです。

現在、NASA、PwC、IBM の他、Fortune 500や Forbes Global 2000に名を連ねる企業を多数顧客として持っている。

Above: Oblong Industries makes “architectural scale” collaborative work tools. Image Credit: Oblong Industries

Oblong Industriesは「建築物サイズ」の共同作業ツールを生み出している.Image Credit: Oblong Industries

Industry Ventures のマネージングディレクターである Roland Reynolds 氏はこう語る。

私たちのチームは、成長過程にある、ビジョンを持った企業と仕事をすることに熱意を持っています。Oblong はぜひ支援したいテックリーダーの模範例です。彼らの製品と UI に基づいた技術は未来の働き方の大部分を決定づけています。

Oblong は政府、教育、医療の分野にも参入しており、没入的で視覚的に豊か、かつ共同型で高度な空間コンピューティングの価値を示している。

Underkoffler 氏は MIT Media Lab の元研究員で、同社は現時点で1億400万米ドルを調達しており、100名を超える従業員を抱えている。競合は Bluescape、Prysm、Mersive など。

Foundry Group の共同設立者である Brad Feld 氏はこう語る。

Oblong は唯一無二の存在です。その技術と商品はもはや SF の世界を実現したものです。SF の世界を実行可能にしつつも、なくてはならないものにもしたのです。まさにこれこそ未来の働き方です。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Dean Takahashi

Dean Takahashi

GamesBeat のリードライター。テックジャーナリストを25年、ゲームの取材を18年続ける。2008年に VentureBeat に参画。以前は、San Jose Mercury News、Red Herring、Wall Street Journal、Los Angeles Times、Dallas Times-Herald などに執筆。著書に「Opening the Xbox」「The Xbox 360 Uncloaked」。GamesBeat の年次カンファレンスと GamesBeat Summit を主催。サンフランシスコ・ベイエリア在住。

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