〝マレーシア版アスクル〟のSupplycart、KK Fundなどから50万ドルを資金調達

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Supplycart 共同創業者の Jonathan Oh 氏(左)と Soh Shangrong 氏(右)
Image credit: Supplycart

マレーシアを拠点に、オフィスサプライやサービスを提供する Supplycart は31日、KK Fund のリードにより、50万ドルを調達したことを明らかにした。このラウンドには、Cradle Fund のほか複数の個人投資家も参加している。また、同社は同日、中小企業向けにオフィスサプライやサービスを提供するウェブサイトを正式ローンチした。

今回 Supplycart を創業した Jonathan Oh 氏と Soh Shangrong 氏は、2014年にオンライン食料品デリバリ(こちらは Supplycart とは対照的に B2C 中心)の Freshcart をスタートさせている。Freshcart は Alliance Bank SME Innovation Challenge で2位の座を獲得、これまでに、ユニリーバ、BP、Ecoworld、Alliance Band など多くの企業に対して、消耗品・従業員をエンゲージメントする活動機会・福利厚生サービスなどを提供してきた。今回の資金調達を受けて、Supplycart は Freshmart から独立する形で、特に企業における消耗品需要への対応に特化することになる。

東南アジアのオンライン食料品デリバリ界では、Freshcart のほかにも、RedTick.com、Tesco Online、Zero Online Grocery、Sam’s Groceria などがしのぎを削っている。一方で、オフィスサプライの分野においては、提供業者はごく一部の企業による寡占状態にあり、それらの多くはオンラインでの受発注に対応していない。

アジアにおけるオフィスサプライのオンライン販売分野を見てみると、Office Fab(マレーシア、フィリピン、ベトナム、インドネシア)や OfficeYes(インド)が、支援元である Rocket Internet のファッションコマースへの経営資源集中を理由に、2013年にサービスを停止している。2014年には、インドでホテルや不動産業を営む Zuri Group が、Zoffio のブランドでオフィスラプライのオンラインサービスに参入したが、今年4月にサービスを停止。2015年には、Artdent Capital の支援を得た Bizzy がインドネシアでサービスをローンチしている。

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