VR空間広告の「VRize」がB Dash VとSpeeeから資金調達、VR動画アプリ支援サービスを開始へ

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VR(バーチャルリアリティ・仮想現実)空間での広告ネットワーク事業を手掛けるVRizeは10月17日、B DASH VENTURESおよびSpeeeを引受先とする第三者割当増資を実施したと発表した。調達した資金は数千万円後半で詳細な金額や払込日などの詳細は非公開としている。また同社はこれに合わせて動画アプリ制作を支援する新サービス「VRize Video」を発表している。

VRize Videoは企業や制作会社などでVR空間での動画を含めたVRプラットフォーム対応のアプリケーションを開発するためのCMS(コンテンツマネジメントシステム)で、360°動画や2D動画の再生ができるVRアプリを配信でき、将来的なライブストリーミングやアプリ内の解析などの機能追加を予定している。同社はこのCMSを使って企業のVR動画アプリの開発も請け負う。

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配信されるアプリはOculus、PlayStationVR、HTC VIVE、GearVR、Daydreamなど主要なプラットフォームに年内順次対応する予定(同社代表取締役の正田英之氏)だそうだ。なお、同社の展開する広告ネットワークについてはこちらの記事を参照されたい。

VR空間のマネタイズを支援する広告ネットワーク「VRize」、早くもβ版を公開

VR空間で楽しめるコンテンツは大きく分けて動画かゲームの二つで、その内、正田氏らが得意とする動画コンテンツの方面での制作支援をすることにしたのだという。まだ市場自体もこれからということもあってアプリ開発はスクラッチからの開発が多く、今後の市場拡大を睨んでの展開ということだった。

「CMSは各企業にカスタマイズして提供する形になりますが、一部機能を除いてすぐに提供可能です。ニーズとしては360度動画を制作してる会社や従来の動画メディア系の企業で、前者は既に動画を持っていてそれを配信するアプリを作りたいという話、後者はVR事業の立ち上げに動き始めてる会社で例えばテレビ局やVOD系のメディアがターゲットになります。

(CMSを幅広く開放して)導入数を増やすのではなく、数は少なくても導入企業をしっかりとサポートしてVR事業の立ち上げを支援していきたいです」(正田氏)。

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