タスク管理ツールの Asana が Trello の競合となるボード機能を発表

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タスク管理ツールを開発するスタートアップ Asana は本日(注:原文掲載日は11月15日)、作業の進行状況を視覚的に伝えるリストとカードを使用して、ボード上のプロジェクトに関わるすべてのタスクをユーザーが追跡できるようにする Boards という機能を発表した。

競合であるスタートアップ Trello はカンバンボードと呼ばれる機能を提供したことで人気が高まったのだが、Asana は自社サービスにこの方法を追加したのだ。

Asana の新しい Boards 機能(AsanaのAndroid、iOS、Webアプリなどで提供開始)は、既にAsanaで管理しているプロジェクトから離れてしまったプロジェクトをタスクにまとめる、という意味ではない。

ユーザーがボードのアイテムに変更を加えた時、Asana がプロジェクトを自動的に更新するよう設定しておけば、ボード上の新しいタスクを既存プロジェクトに追加することができるようになると Asana 製品マーケティングのリーダー、Devon Watts氏はブログで説明している。 また、新しいボード機能で、Asanaユーザーやプロジェクト、タスクや会話を参照することもできる。

これは賢明な判断だが、なぜ Asana はシンプルに Trello やオープンソースの代替品を製品に統合するに留めなかったのかはあまり説明されていない。この件について Asanaの共同設立者であるJustin Rosenstein氏は次のように語っている。

今後、 ボード機能は Asana の次の一歩となるでしょう。最高の体験を提供するために、ボード機能は本質的な機能として Asana に深く織り込まれる必要があります。 既存のボードサービスを埋め込んでしまえば、不整合や(例:プライバシー設定の違い)、不完全な体験(例:依存関係)、混乱(例:他者のコメントが一貫して表示されないなど)をもたらすことに繋がります。

私たちの使命は、使いやすさとパワーを兼ね備えた最高のワークトラッキングソフトウェアを作ることです。 そのためには、すべての作業を1つの場所に統合する単一のシステムを作成する必要があるのです。統合によって多くの機能を実装することができるようになるので、コアワークトラッキングビュー(リスト、カレンダー、ボード)は Asana の本来的な機能である必要があると考えました。

Asana が Trello スタイルのツールをアプリに組み込むのは珍しいことではない。 GitLabGGitHubは、この数カ月の間で共に実施してきた。 Microsoft の新しいチームコラボレーションアプリであるチームには、Microsoft Plannerのタスク管理アプリケーションが含まれている。

サンフランシスコに本拠を置く Asana には1万3000人以上の顧客がいる。 早期からの顧客であるInstacart、Lyft、Stance、USAA Bank が Boards を既に利用していると Watts氏は、ブログで明らかにしている。

【原文】
【via VentureBeat】 @VentureBeat

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