〈韓国のテックスタートアップを探る〉VR広告でマネタイズを目指す、視線追跡スタートアップVisualCamp

by TechNode TechNode on 2016.11.26

Image Credit: VisualCamp
Image Credit: VisualCamp

今回の投稿は、本シリーズ「Discover Korea’s Tech(韓国のテックスタートアップを探る)」の第4弾である。数々の巨大企業が牛耳っていることで有名な韓国経済の中、自身が持つテクノロジーによって自立した韓国のスタートアップ起業家たちに話を聞いていく予定だ。数ヶ月に渡って彼らを追うこの企画を楽しみにしてほしい。@technodechina からシリーズ最新のストーリーをチェックできる。

バーチャルリアリティ(VR)をめぐる最大の論点は、この技術でいかにしてマネタイズするかということだ。VR 広告は VR コンテンツをマネタイズする一つの方法とみられているが、広告で視聴者からのトラクションを引き出せるかは不透明である。韓国を拠点とする VisualCamp(비주얼캠프 ) は、VR 広告の効果計測を求める広告主向けソリューションを提供している。同社は VR でユーザが目を向けたときに信号を入力できるテクノロジーを開発した。

VisualCamp の共同設立者兼 CEO の Charles Seok(석윤찬)氏はこう話している。

当然ですが、VR 広告ビジネスの話をする前に、まず前提として VR コンテンツビジネスが軌道に乗らなくてはいけません。VR 広告は、VR コンテンツブームがあってこそのものです。視線追跡テクノロジーがあれば、VR 広告市場がもっと身近なものになるでしょう。

同社の主な競合企業には、日本を拠点とする Fove、EyeTribe、EyeFluence、SMI などがある。視線追跡企業の EyeFluence は先月 Google に買収された。Charles 氏はそのほか、視線追跡他社は高価格ゆえにいまだ普及が見込めない PC ベースの VR ヘッドセットに注力しているという。VisualCamp では、Android やオールインワンをサポートしているモバイルベースの VR ヘッドセットに対応しているため、同社のテクノロジーは料金が手頃で手に入れやすい。Charles 氏は、「CPU 占有率が10%以下の視線追跡アルゴリズムを開発しました」と述べている。

Charles 氏は続けてこう述べている。

VR 広告市場が成長するのはモバイルベースの VR 分野でしょう。スマートフォン対応の VR ヘッドセットは顧客から見てお手頃で、たくさんの有料広告が得られるからです。これに対し PC ベースの VR HMD は今でも非常に高価なので、PC 対応の VR ヘッドセット市場の発展は遅れるでしょう。

様々なセクターで採用されている視線追跡テクノロジー

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Charles 氏は次のように話している。

コマースセクターでは、当社の視線追跡テクノロジーを活用して視聴者が 3D ショッピングモールで品物を購入したかどうかを広告主が把握できます。例えば、360度動画でブランド製品が用いられる際、異なるシーンでブランド広告効果が計測できるのです。

現時点での見通しでは75%の正確度だが、テクノロジーの開発によりこれを90%まで高められるとみている。 また、視線解析を活用することで、視聴者がその広告を魅力的と感じたかどうかも判別できるという。

例えば Alibaba の BUY+のような VR コマースが実現すると、視線追跡テクノロジーによる購入コンバージョン率の向上にもつながります。ユーザの購買可能性が高いようならクーポンを配信する、ということができるのです。(Charles 氏)

このテクノロジーはこれ以外にも、ゲーム、教育、360度動画、広告、調査など様々なセクターで応用できる可能性がある。

視線解析を活用すれば、ポーカーの場合、隣のプレーヤーがプロかどうかがわかるでしょう。教育セクターでは、その人が文字を読めるかどうかがわかるでしょう。(Charles 氏)

VisualCamp は中国の VR 企業 Nibiru(睿悦) と協業している。Nibiru は南京を拠点とし、2K の VR ヘッドセットソリューションを開発して中国でビジネス展開している。競合の Fove は昨年、Samsung Ventures から資金調達を受けた

中国では、ソフトウェア、ハードウェアなどあらゆる VR の構成要素が前進しています。一方、韓国には強力なコンテンツとテクノロジーはあるのですが、消費者や企業の VR 採用ペースはまだ緩慢です。(Charles 氏)

VisualCamp は昨年、 Red Herring によりアジアで最もイノベーティブなテクノロジースタートアップ上位100社に選ばれた。同社は韓国・未来創造科学部傘下の K-ICT Born2Global Center の支援を受けている。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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