中国で16億台のスマホに導入済のプッシュ通知SDK「Getui(個推)」、シリーズDで約66億円を調達しカスタマイズ広告に参入

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中国でサードパーティー・プッシュ通知サービスを提供する「Getui(個推)」が今週6周年を迎え、月曜日(11月21日)、シリーズDラウンドで既存投資家数社から4億人民元(約65.6億円)を調達したと発表した。同社は今年4月に実施したCラウンドの際に比べ、バリュエーションが2倍になったことを明らかにしている(編注:Funderbeam の推定では、今回のラウンドでのバリュエーションは日本円で820億円相当)。

杭州を拠点とする Getui は、ユーザプロフィールのデータドリブン分析を活用することにより、アプリデベロッパが iOS や Android などのプラットフォームを横断してプッシュ通知を設定・送信できるようにするサービスを提供している。

Getui からのデータによれば、同社の SDK のインストール数は今年4月の80億件から120億件に伸びており、デイリーアクティブユーザ数は7.5億人に達している。同社のサービスは現在、モバイル端末16億台、アプリデベロッパ43万社をカバーしている。

調達のニュースとあわせ、同社は地元ブランドがより効率的に顧客をエンゲージできるモバイルマーケティングプラットフォーム「Gexin(個信)」を提供開始した。このプラットフォームでは、年齢、性別、国、趣味、消費習慣、ソーシャルネットワーク機能など、ユーザ種別にあわせて顧客のエンゲージが可能になる。

Getui は6年の歳月を経て、極めて明確なビジネスモデルを構築した。同社のサービスやプロダクトは、デベロッパをターゲットにしたプッシュ通知サービスと、ビジネスパートナーをターゲットにしたビッグデータドリブンのマーケティングソリューションの2つに大別できる。

Getui の競合には、スタートアップである JPush や中国のインターネット大手による類似サービス XGPush(信鴿、Tencent=騰訊が支援)、Cloud Push(百度雲推送、Baidu=百度が支援)、Umeng(友盟、Alibaba=阿里巴巴 が支援)などがいる。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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