米大統領選の波紋がこんなところまで…CEOのメールが誤解を招き、フードデリバリー「Grubhub」のアプリ評価が急下降

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<ピックアップ> Grubhub App Store reviews plummet after CEO’s anti-Trump memo

米大統領選の思わぬ結果を受けて、テック企業のCEOがさまざまな形で反応している。その一例として、先日、eBay CEOのメッセージを紹介した。

残念ながら、フードデリバリーサービス「Grubhub」のCEOで共同創業者 Matt Maloney氏の場合、それが裏目に出てしまったようだ。社員に向けてメールを送ったところまでは良かったが、その内容が「トランプに投票した人間に、我が社に居場所はない」と誤解されて広まり、App Storeには星1つの評価が大量に投稿されている。

本来、社員や国民の人生を自ら良くするための権利のために闘うという企業の一致団結を求める内容だったはずが、確かに誤解されても仕方がない表現が使われているようだ。

“If you do not agree with this statement then please reply to this email with your resignation because you have no place here” (この声明に同意できない人は、このメールに返信して退職届を出してほしい。我が社に君の居場所はない。)

この事態を受けてGrubhubはプレスリリースを出し、CEOの意図を弁明した。そこには、こう書いてある。

“Grubhub welcomes and accepts employees with all political beliefs, no matter who they voted for in this or any election. We do not discriminate on the basis of someone’s principles, or political or other beliefs,” (Grubhubは、どんな政治信念を持つ従業員も受け入れ、歓迎する。この選挙で誰に投票していたとしても。私たちは、政治的なものを含む信念や信条に基づいて差別することをしない)

レビューの中には、GrubhubのCEOは辞任すべきだといった意見も見られる。

“There is no such thing as bad press”という言葉がある。仮に悪評を受けた記事やレビューがあっても、メディアに取り上げられ、人の目に触れることには価値があるという考え方が、今回ばかりは当てはまらないだろう。

via. The Verge

 

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