中国のフィンテックユニコーンMy Credit(51信用卡)、業界ファンド設立に向け4億米ドルを調達

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My Credit(51信用卡)は水曜日(10月26日)、Harvest Capital(嘉実資本)と Yintai Group(銀泰商業)からシリーズ C プラスラウンドで8,400万米ドルを調達し、最近のラウンドと合わせると調達規模は約4億米ドルになったと発表した。

このニュースが流れたのは、同社が Tiantu Capital(天図資本)と A 株上場不動産会社の Xinhu Zhongbao(新湖中宝)がリードするシリーズ C ラウンドで3億1,000万米ドルもの資金を調達したわずか1ヶ月後のことだった。これで同社の時価総額は10億米ドルを超え、中国テック業界で新たなユニコーンが誕生することになった。

2012年5月に設立された My Credit はクレジットマネジメントサービスを提供する中国トップクラスの企業だ。インテリジェント支払マネジメントアプリ「51 Credit Card Manager(51信用卡管家)」を有する同社は7,000万の有資格ユーザを抱え、その事業はオンラインでのカード申請、資産管理、融資、割賦返済などに及ぶ。

4年の事業展開を経て、My Credit は約1億人民元(1,476万米ドル)もの月間収益を計上できるほどになっており、今年通期の収益は10億元を超えるだろうと CEO の Sun Haitao(孫海濤)氏は話している。

同社は今年初めより、マイクロローンプラットフォーム「99fenqi(99分期)」の買収や理財プラットフォーム「51rp(51人品)」、ユーザグループ多様化に向けた一連の取り組みを進めている。

中国・杭州を拠点とする同社は、現行サービスのさらなる拡大に加え、今回新たに調達した資金を活用してより大きな展望を抱いている。業界全体のエコシステム構築に向け、投資向けファンドの設立や、金融チェーン全体を対象にフィンテック企業買収を計画している。

Sun 氏は、ファンドのローンチは今年中に行われると公言した。同社の管理下にある資金総額は数億元に達する予定で、対象はアセットマネジメント、データ、クレジットサービスとなる。

Alibaba(阿里巴巴)のミューチュアルファンド Yuebao(余額宝)が中国でオンライン個人資産管理サービスの需要に火をつけたのは2013年のことだった。My Credit はクレジットカード管理業界の中で一軍のスタートアップとして傑出している。同社は2013年にシリーズ A と A プラスラウンドで1,500万米ドル、2015年にBラウンドで5,000万米ドルを調達している。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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