コンテナ型仮想化技術の「Docker」、P2Pファイル転送アプリの「Infinit」を買収しオープンソース化へ

by Jordan Novet Jordan Novet on 2016.12.12

infinit_team
Infinit のチーム
Image Credit: Docker

Docker は、多数のマシンにデプロイ可能なコンテナにコードをパッケージングできる、オープンソース・ソフトウェアを推進するスタートアップだ。同社は今日(12月6日)、ファイル転送アプリの「Infinit」を買収したと発表した。

そうだ、Docker は消費者に馴染みのあるアプリ開発会社を買収した。Infinit は、ファイルを他のデバイスと同期し、他のユーザに送信することができるアプリだ。

しかし、もちろん、Docker は(Infinit のアプリそのものよりも)Infinit を実現している技術に可能性を見出している。このことは、Docker の前身である dotCloud が、Infinit のような独自クラウドサービスを提供していたことを考えれば、驚くべきことではない。このクラウドサービスは、Dropbox や WeTransfer よりも速くファイルを送信できるとされた(P2P のネットワークモデルを使っているため)。

Docker の創業者で CTO の Solomon Hykes 氏は、今回の買収についてブログ投稿の中で次のように説明している。

Infinit の技術を使えば、我々はこれまでに無かったセキュアな分散型ストレージを提供でき、ユーザは Docker を使って、ステートフルなサービスやレガシーなエンタープライズアプリをデプロイするのがさらに容易になるだろう。このしくみは、オープンなモジュール設計の形で提供されるので、オペレータは簡単に既存のストレージシステムを統合したり、高度な設定を調整したり、その機能を無効にしたりすることができるだろう。

今後、Infinit の基礎となるコードは、オープンソース・ソフトウェアとして利用可能になる予定だ。Infinit の共同創業者で CEO の Julien Quintard 氏のブログ投稿によれば、Infinit は iSCSI とパブリッククラウド AWS(Amazon Web Services)のストレージサービス「S3」への対応を追加しているところだ。

Infinit は2012年、Quntard 氏と Baptiste Fradin 氏によって設立された。Quintard 氏はケンブリッジ大学で博士号を取得する傍ら、このソフトウェアを開発した。同社は Mac、Windows、Linux、iOS、Android のアプリを提供している。パリに本拠を置く Infinit は2014年にアクセラレータの TechStars を卒業した。これまでの投資家には、Alven Capital、360 Capital Partners などがいる。買収に関わる詳細条件については開示されていない。

Quintard 氏は、次のようにも書いている。

Docker には、大々的にインフラソフトウェアの形を変える可能性がある。したがって、Infinit は重大な資金調達ラウンドをクローズしようとしているが、Infinit のチームは、より大きくダイレクトなインパクトをもたらすべく、Docker に参画できることを嬉しく思っている。

Docker は最近では、ConductantUnikernel Systems を買収している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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