「Makuake」とみずほ銀行、クラウドファンディング案件の相互紹介で提携——クラウドファンディングサイトとメガバンクの連携では国内初

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サイバーエージェント(東証:4751)傘下のグループ企業で、クラウドファンディングサイト「Makuake」を運営するサイバーエージェント・クラウドファンディング(CACF)は5日、みずほ銀行とビジネスマッチングサービス契約を締結したと発表した。Makuake はこれまでにも、千葉銀行や十六銀行をはじめとする地方銀行11行、城南信用金庫などと同様の協力関係を締結しているが、全国規模でサービスを展開するメガバンクとの提携は、Makuake としても、日本のクラウドファンディングサイトとしても、今回が初めての試みとなる。

今回の提携スキームにおいて、みずほ銀行は顧客の中からクラウドファンディングを希望する企業を Makuake に紹介、Makuake はクラウドファンディング・キャンペーンの実施とその支援を行う。考えられる対象は、新規事業に取り組むスタートアップ、中小企業、新店舗展開を考える飲食店など。両者はクラウドファンディングの啓蒙・促進のために、共同でクラウドファンディング活用をテーマとするセミナーを開催していくとしている。

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「Makuake」とみずほ銀行の連携イメージ

クラウドファンディングと金融機関が連携するメリットについては、CACF の取締役である坊垣佳奈氏が今年8月の日経トレンディ上での連載の中で、クラウドファンディング実施後にキャンペーンが金融機関から融資を受けることに向けた連携と、金融機関が融資の実施を前に、事業やプロジェクトの将来性について市場の反応を見極める手段として有効であると述べている。今回の提携においても、CACF とみずほ銀行の両社は、同様のシナジーを期待していると考えられる。

銀行によるクラウドファンディングの事例について、国内を見てみると、山口銀行が2015年4月に、グループ企業の山口ソーシャルファイナンスがエクイティ型クラウドファンディングサイト「KAIKA(開花)」を2015年4月にローンチしている。また、福島銀行は MAKOTO の運営するクラウドファンディングサイト「Challenge Star」と、三重の第三銀行は READYFOR提携。海外では、イギリスの Santander が Crowdfunder と、フランスの Société Générale が SPEAR提携している事例がある。

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