PLENGoer Robotics、同社初となるパーソナル・アシスタント・ロボット「PLEN CUBE」を発表——CES 2017で世界初公開へ

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大阪を拠点とするロボティクス・スタートアップのプレンプロジェクトは今年3月、中国の家電メーカー Goertek(歌尔声学)とのジョイントベンチャー PLENGoer Robotics を設立した。そのときに公開されたプロモーション・ビデオには、年内にも新会社初のプロダクトが披露されることが謳われていた。

その宣言通り、PLENGoer Robotics は15日、同社初のパーソナル・アシスタント・ロボット「PLEN CUBE」の写真、機能、スペックなどを公開した。PLEN CUBE は現在も開発中だが、来年1月にラスベガスで開催される CES 2017 で、そのプロトタイプの展示とデモンストレーションが実施される予定だ。

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PLEN CUBE は一辺が約7.5cmの直方体で、カメラ、ディスプレイ、スピーカー、マイクの機能を備えている。フェイストラッキング、音声認識、ジェスチャー認識などの機能を搭載、特別な設定無しで、声とジェスチャーで PLEN CUBE に指示を与え、静止画や動画の撮影、保存、オンライン上での配信、共有が可能になる。現時点でプロダクトは完成しておらず、同社では CES 2017 出展を経てフィードバックをもとに改善し、クラウドファンディングを実施。2017年夏頃に製品版を完成させ、本格販売を開始したいとしている。

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2016年11月、明星和楽2016に出展していたプレンプロジェクトと PLENGoer Robotics

プレンプロジェクトはこれまでに PLEN2 というヒト型ロボットをリリースしているが、PLEN2 がオープンソースでユーザによるカスタマイズに主眼が置かれていたのと対照的に、PLENGoer Robotics は実用的な家庭・個人用のサービス・ロボットの開発にフォーカスしており、その初プロダクトとなる PLEN CUBE については、実用的な機能、カメラおよびカメラに関する情報処理(コンピュータビジョン)を重視した作りとなっている。

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以下のビデオは、11月の深圳国際工業設計大展で披露された、PLEN2 と PLENGoer Robotics の試作品「PLEN.Q」のデモ。

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