養子縁組のためのTinderライクな「Adoptly」はでっち上げか?ーーローンチ後、Kickstarterでプロジェクトを停止される

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<ピックアップ>  Adoptly, the Tinder for child adoption, is indistinguishable from parody

突拍子もないプロジェクトが、Kickstarterに登場した。養子縁組の子どもをTinderのように左右にスワイプする「Adoptly」だ。

Kickstarterで密かにプロジェクトを開始していたが、現在は運営側に”suspend”(停止)された模様。目標調達額15万ドルに対して、16人の支援者から4,000ドルを集めている。

コンセプト動画では、新たな家族を求める男性や女性が、子どもの写真を左右にスワイプして選ぶ姿が描かれている。冗談との区別がつかない内容だが、共同ファウンダーのAlex Nawrocki氏は本気の取り組みであるとコメントしている。

「養子縁組の体験をゲーム化しようという気はさらさらない。テクノロジー業界における養子縁組の市場への貢献は少なく、ディスラプトするための貴重な機会だと捉えた」

動画では、政府認可機関によって事前承認された子どもだけが紹介されること、養子縁組希望者は州規定の素行調査を受ける必要があるなど、ひたすらアプリの安全性を強調している。

発想を酷評するのはもちろんのこと、The Vergeの記者はAdoptlyの胡散臭さを指摘。超簡易なWebサイトはあるものの、TwitterなどSNSアカウントは存在せず、共同創業者個々人の公式なプロフィールページも存在しないという。

どういう神経で、”Parenthood is now just a swipe away.”(スワイプするだけで親になれる)なんてコピーを考えつくのか理解に苦しむ。

vial The Verge

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