クラウド自動化のMobingi、シリーズAラウンドで既存投資家から2.5億円を調達——運用自動化プラットフォーム「Mobingi Wave」を開発へ

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左から:Draper Nexus 倉林陽氏、Mobingi 取締役の堀内康弘氏、創業者で CEO のWayland Zhang(張卓)氏、マーケティング担当の望月玲那氏、アーキタイプ・ベンチャーズの福井俊平氏

クラウド自動化スタートアップの Mobingi は今日、シリーズAラウンドで既存投資家である Draper Nexus とアーキタイプ・ベンチャーズから2億5,000万円を資金調達したと明らかにした。同社は2016年2月にも両社からシードラウンドで数千万円を調達しており、今回はそのフォローオン出資となる。この調達に伴い、今回のラウンドのリードインベスターを務めた Draper Nexus の倉林陽氏が、Mobingi の社外取締役に就任する。

Mobingi は AWS(Amazon Web Services)に代表されるクラウドサービスの、運用やメンテナンス作業(いわゆる DevOps)を自動化するプラットフォーム。運用に特化したエンジニアを配置確保しにくい中小企業を対象に、エンジニアらが開発作業などに注力しやすい環境を提供する。今回は調達した資金を用いて、既に提供しているクラウドサービスへのアプリケーション構築を自動化するプラットフォーム「Mobingi ALM(Application Lifecycle Management)」の開発運用体制を強化し、さらに、今夏には、アプリケーションのクラウド上での運用を自動化するプラットフォーム「Mobingi Wave」をリリースすることを明らかにした。Mobingi が提供するこれら一連のプラットフォーム・サービスは、Microsoft Azure、Google Cloud Platform、富士通 K5、Amazon Web Services、OpenStack ベースのプライベートクラウドサービスと互換性がある。

今夏のローンチに向け、開発中の「Mobingi Wave」のダッシュボード画面(クリックして拡大)

Mobingi の創業者で CEO の Wayland Zhang(張卓)氏によれば、今年からは、ミートアップやセミナーへの参加、業界カンファレンスへの登壇や出展を通じて、日本の中小企業向けのマーケティング活動を強化したいとのこと。また、現在はクライアントの多くが日本企業だが、年内には中国企業へのサービス提供を始め、クラウドコンピューティングを活用する中国企業からの売上を確保したいと抱負を述べた。

Mobingi は Open Network Lab 第9期および500 Startups のアクセラレーション・バッチ第15期に参加。2015年1月にシードラウンドでデジタルガレージから200万円、同年11月に500 Startupsから12.5万ドルアーキタイプ・ベンチャーズと Draper Nexus Ventures から数千万円を調達しており、今回の調達を受けて、これまでの調達金額の合計は3億円を超えると見られる。

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