中国Tencent(騰訊)とタイOokbee、タイのデジタルコンテンツ市場開拓に向け新会社Ookbee Uを共同設立

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タイ拠点のデジタルコンテンツプラットフォーム Ookbee は中国のインターネット巨人 Tencent(騰訊)と提携し、新たなユーザジェネレイティッドコンテンツ会社 Ookbee を設立した。

Tencent は初期投資を注入しているが、その金額については開示していない。しかし、本件に詳しい人々によれば、投資額は数千万ドルに上ると見られる。

Ookbee U はユーザジェネリティッドのコミック、音楽、ブログ、フィクション、小説などコンテンツのエコシステム形成に特化することになる。今後3年間で、100万件のコンテンツを生成することを計画している。

正式プレスリリースで、Tencent はタイにおけるプレゼンス向上にコミットするとも述べている。

Tencent の国際ビジネスグループのヴァイスプレジデント Poshu Yeung(楊宝樹)氏は、次のように語っている。

今回の共同事業は我々のタイへのコミットメントを強化し、デジタルコンテンツプラットフォームを育てるタイ戦略を支持するものだ。これまでに Tencent Thailand が買収した、過去18年にわたってタイでナンバーワンのポータルサイトである「Sanook.com」や、タイでナンバーワンのモバイル音楽ストリーミングアプリ「JOOX」とともに、Ookbee U に投資したことにより、タイのダイナミックでローカルなクリエイティブメディア市場で、将来を約束された可能性を取り込めるよう、Tencent のポジションを強化できると確信している。

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2011年に設立された Ookbee は当初 e-book プラットフォームとしてスタートしたが、その後、ユーザジェネレイティッドのコミック、小説、音楽、短編動画、アイデア共有などの分野に取扱コンテンツを拡大してきた。現在800万人を超えるユーザがいて、タイ、マレーシア、フィリピン、インドネシア、ベトナムでサービスを提供している。

Ookbee の CEO Moo Natavudh 氏は、公式プレスリリースの中で次のようにコメントしている。

Tencent が国内外の市場で業界専門知識や莫大なリソースを持っていることや、Ookbee がタイのデジタルメディア市場に深く根差していることを考えれば、両者による共同事業は、タイと東南アジアの両市場で商機を掴むのに、大変よい位置づけとなるだろう。

【via e27】 @E27co

【原文】

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