〈中国の新ECトレンド:Weishang(微商)〉国外から中国に参入した化粧品OEM生産/ODM生産会社に商機あり

by TechNode TechNode on 2017.1.4

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Image credit: BT-COS(如妍化妝品)

今回の投稿は「中国の新ECトレンド:Weishang(微商)」の第3弾だ。以前の記事では、Weishang(微商)が化粧品業界への影響力を増しつつあることを説明し、ブランドを築くためにネットセレブの販売力を活用する上海の Weishang 企業の例を紹介した。本稿では、上海に拠点を置く韓国の化粧品 OEM/ODM 企業に、中国における Weishang の挑戦と海外ブランドの商機について話を聞く。

Weishang(微商)にとっての大きな挑戦の一つはブランド構築だ。目先の販売にばかり力を注いだ Weishang は、概ね長くは持たない。この弱さは Weishang だけでなく、従来の化粧品業界とニューエコノミーのギャップを埋めようとする中国に上陸した海外化粧品会社にも影響を与えている。

Beauty Technology Cosmetics(BT-COS、如妍化妝品) のマーケティング担当者 Eunhee Kim(김은희)氏は次のように語った。

彼らは、人々に認知してもらえるようなブランドを築く必要がある。Weishang は長期的な計画を持たない。ブランドを築くには、長期的な計画を持ち、状況に応じたマーケティングも計画する必要がある。

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Weishang のフェイシャルマスクをつけて自撮りし、自身の WeChat Moment(微信朋友圏)に投稿しているネットセレブ(網紅=ワンホン)

通常、国際的な化粧品会社は、スキン、ローション、クレンジングフォームなど、プロダクト一式を計画し製造する。中国の Weishang はあるプロダクトのみに特化し、それを素早く拡散しようとする。

彼らは、最新トレンドを素早くキャッチし、そのアイテムのマーケティングをプッシュする。Weichang 企業は、何に人気があり、何がトレンドかを気にかけている。問題は、メッセージが首尾一貫していないことだ。(Kim 氏)

例えば、Weishang 企業は、緑のケースに入った新製品のフェイシャルクリームを計画し、次いで異なるデザインの赤のケースに入ったスキンプロダクトを計画したとしよう。これらのプロダクトは同じ Weishang から出たものであってもコンセプトが異なる。

多くの Weishang オペレータは以前、販売業や流通業で仕事していた人たちだ。彼らは手早く販売することのにのみ特化してきたので、ブランドと長期的な関係を作ることに注力しない。(Kim 氏)

ブランディングにおける Weishang の弱点は、そのギャップを埋めようとする国際的なスタートアップにとっては商機となる。BT-COS は、Weishang に化粧品ブランドの計画や高品質の化粧品製造を支援する海外企業だ。

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BT-COS の CEO Soung-oun Jung(정송운)氏

BT-COS の CEO Soung-oun Jung(정송운)氏は次のように語った。

外国人が Weishang と競うのは難しい。中国人がやっているオンライン販売は、すべて人間関係を使ったものだ。そのような信頼のネットワークを作るために、外国人が Weishang のように行動できるとは思えない。

韓国では、ネットを使って簡単に化粧品の流通チャネルを探すことができる。しかし、中国では、街も多ければ、流通業者も多過ぎる。第三級都市、第四級都市の販売チャネルなど、どうやって知る由があるだろう?」

1993年に設立された韓国の化粧品会社 BT-COS は、ドアツートア販売に特化してきた。中国市場で外国企業として競争力をつけるため、同社は2014年5月、中国でブランドに代わって化粧品を製造する スマート OEM および ODM 事業をスタートさせた。それ以降、同社の年間売上高は100万ドルを超えるようになった。

中国の大きな化粧品ブランドは自社のプロダクトを生産する工場を持っているが、Weishang はそうではない。そこで Weishang が化粧品を計画し、デザインし、製造するのを支援している。(Jung 氏)

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クライアントの Weishang 企業のために、化粧品の計画・製造・供給を行う上海の BT-COS 本社 (Image credit: Eva Yoo)

上海を拠点とする、このスマートな ODM 企業のクライアントは約100社。そのうち、90%が中国企業でほとんどが Weishang 企業、残りが韓国の化粧品ブランドだ。Jung 氏によれば、中国のクライアント企業は、一度に1万個から100万個ほどの注文をしてくるそうだ。

5年後には、中国は化粧品の世界最大市場になるだろう。中国は将来、Taobao(淘宝)や WeChat(微信)のような新しい流通チャネルを作り上げることができるだろう。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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