モバイルアプリでカンボジアなど新興国の農家の資金管理を助ける「Agribuddy」、iSGSや加藤順彦ポール氏らから73万ドルを資金調達

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カンボジアなど新興国の農家にモバイルアプリを提供し、資産管理支援のサービスを提供するスタートアップ Agribuddy は8日、iSGS インベストメントワークス加藤順彦ポール氏および複数の法人・ファンド・個人投資家から総額73万ドルの資金調達を実施したと発表した。同社では今回調達した資金を使って、現在開発中のプロダクトやシステムの開発、世界市場で活躍できるトップ人材の獲得を進めるとしている。

Agribuddy は同名の Android アプリを農家に提供しており、ユーザである農家は農地や作物の登録をするだけで、自動的に収入や支出のパターンやタイミング・金額の試算を行うことができる。また、Agribuddy 独自のクレジットスコアリング機能によって、銀行などの金融機関から農業資材購入のためのクレジット枠が設定されるサービスも行っている。

Agribuddy のユーザが農業を営む面積総和はこれまでに19万ヘクタール弱にまで達しており、もともとはカンボジアを中心にユーザを集め始めたが、最近では近隣のバングラデシュ、ベトナム、タイ、インドなどでも使われ始めているようだ。これは各農村に配置した「Buddy」と呼ばれる人の活動によるもので、これがインターネットにつながっていない潜在ユーザへのリーチやデータ収集を可能にしている。

同社は昨年6月に東京で開催された「Nikkei FinTech Conference」のピッチコンペティションで優勝した。

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