リファラル採用のCombinator、社員満足度の可視化で今いる社員の離職率低下を支援するプラットフォーム「Refcome Engage(リフカムエンゲージ)」を発表

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リファラル採用プラットフォーム「Refcome(リフカム)」を運営する Combinator は15日、社員満足度を可視化するプラットフォーム「Refcome Engage(リフカムエンゲージ)」の開設を発表し、ティザーページを公開した。Combinator 代表取締役の清水巧氏によれば、3月〜4月のサービスローンチを予定しているとのことだ。

Combinator は、2014年3月にスタートアップが仲間を集められるウェブサービス「Combinator」で創業。今から遡ること約1年前、2016年1月にはリファラル採用ツール「Refcome(リフカム)」の試験運用を開始した。創業期の MOVIDA Japan からのエンジェル出資に続き、昨年10月には、BEENEXT、ANRI、Draper Nexus から5,000万円を調達している。

Combinator はこれまで主に採用のためのツールを提供してきたが、一方で、社員の離職率の原因やリファラル採用に協力してもらうための「従業員の会社に対する内なる声」を可視化するしくみは提供していなかった。Refcome で採用というユーザ企業の社外への〝攻め〟を促す一方で、Refcome Engage で今いる社員が仕事しやすくなるための、いわば〝守り〟のしくみを提供しようというわけだ。

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日本国内の HRTech を見てみると、社員の目標達成評価という文脈では先ごろ資金調達した「HRBrain」などが記憶に新しいが、中小企業やスタートアップ向けの従業員エンゲージメントの可視化に特化したツールはあまり例を見ない。エンタープライズ向けには IBM Kenexa、海外では Peakon や Glint のような従業員エンゲージメントの可視化ツールが存在するが、いずれも社員満足度の向上や離職率の低下よりは、従業員エンゲージメントから生産性向上へとつなげる意図が強いように思える。

ティザーページの URL からもわかるように、Refcome Engage では、eNPS(empoloyee Net Promoter Score)という指標を採用している。Refcome Engage では eNPS に基づいたアンケートを定期的に従業員に送信し答えてもらう。その回答をもとに社内の推奨者を可視化し、エンゲージメントが低い社員を事前察知し、雇用主の働きかけにより、望まない退職を未然に防ぐことが可能になる。実装される機能としては、「アンケート配信」「ダッシュボード」「タイムライン分析」「推奨派社員ビジュアライズ」「Engage レーダーチャート」など。

1〜2ヶ月後に期待されるサービスローンチを楽しみにしたい。

世界における、従業員エンゲージメント可視化ツール(クリックして拡大)
HR Trend Institute から転載

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