Hayo、手の動きを利用したホームコントロールシステムの提供に向けクラウドファンディングを開始

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Hayo が目指すのは、家中のすべてを手で操作できるようにすることだ。同社は本日(2月8日)Indiegogo でクラウドファンディングキャンペーンを開始した。調達した資金は、手を動かすだけで家中のモノが操作できるジェスチャーコントロールシステムの開発に充てられる予定だ。

このシステムでは、IoT デバイス、つまりネットに接続されたスマート家電製品であれば、その操作が可能だ。このアイデアによって、通常のモノ、表面、空間をバーチャルに遠隔操作することが可能となり、コネクテッドホームが実現される。

Hayo はユーザの周りのモノと空間をスキャンして、デバイスにつながる魔法の「スイッチ」を家中に作り出すことにより、簡単でスクリーンのいらないデバイス操作を可能にする。Hayo の拡張現実(AR)ベースのアプリケーションを利用して操作手段となるスイッチとモーションを設定すれば、照明やスピーカー、監視カメラ、空調に至るまで、すべてを自分の体を使って起動させることができる。

ニューヨークを拠点とする Hayo が想い描いているのは、あなたとパーティーのゲストが手首をクイッと動かしたり手を振ったりするだけで、家中のすべてを操作できるような未来だ。キッチンで手を上げてスピーカーを起動させたり、テーブルの角をタップしてテレビのボリュームを調整したり、照明を指差して点けたり消したりできるのだ。

Hayo は身の回りのあらゆる物理的なモノを拡張し、バーチャルに操作できるようにする。モノへのコンタクト方法に関しては、思いつく限りのすべての方法に対応している。

CEO を務める Gisèle Belliot 氏は声明でこう語る。

私たち Hayo のメンバーは、とにかく今までに無いものを生活に取り入れていきたいと考えています。私たちはユーザ自身が便利なリモコンを作れるようにするなど、空間解析技術を通じて生活をより良くするための努力をしています。 コミュニティに味わってもらいたい4つの核となる価値として、能力強化、適応性、魔法、コラボレーションがあり、Hayo はそのほんの始まりです。

2015年7月に Space Connect として設立された後、Hayo は José Alonso Ybanez Zepeda 氏と Belliot 氏の夫妻チームによって生み出された。

Hayo は、特許取得済みの空間解析技術を使って拡張現実を消費者に提供している。Hayo のコアソフトウェア開発には、Ybanez Zepeda 氏が持つソフトウェア開発での20年以上の経験と、画像処理と信号処理分野での12年の経験が活かされている。Belliot 氏はソルボンヌ大学を卒業した後、L’Oreal や YSL などの企業でクリエイティブ業界のさまざまなプロジェクトを率いた。その後、Ybanez Zepeda 氏と Hayo を結成した。

Hayo を支援する投資家には、Uber の共同設立者である Oscar Salazar 氏、Two Rivers の Joshua Kazam 氏とDavid Tanen 氏、Falcon Edge の Rick Gerson 氏、Creative Valley の Yann Gozlan 氏、Auriga Partners の Arnault Guilhem Le Ribault 氏、VR/AR ショップ Eon Reality の Thierry Frey 氏らがいる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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